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晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

宮本顕治氏死去

2007-07-19 20:31:18 | Weblog
 昨日、今日の日本共産党の組織と路線を築いた、宮本顕治氏が亡くなった。



 ソ連では、1953年にスターリンが死去し、3年後にフルシチョフによるスターリン批判の秘密報告があった。その中で、スターリンによる粛清の歴史が明らかになった。

 日本のスターリン、宮本顕治が死して、これから現在の改竄されている党史の真実が明らかになっていくであろう。党の無謬性神話も間もなく崩壊することを期待したい。



 さて、宮本の功罪は、数々あるであろうが、私は、労働者階級の党と称しながら、宮本自身は、労働者として実社会での労働経験が無いことが、この党の今に至る最大の弱点を作ったのだと考える。

 後継者としての、不破哲三、志位和夫もほとんど実社会での労働経験が無く、党官僚一筋である。付け加えれば、彼らは皆東京大学卒業である。また、近年の、選挙候補者も民青の活動家あがりか、党の専従者ばかりである。

 このことゆえか、頭の中だけが「赤」く、労働者、生活者が何に直面しており、何を求めているかの腹の中が読めていない。従って、この党は、大衆運動の構築に常に失敗してきたのである。

 労働運動ナショナルセンター、学生運動、原水爆禁止運動、解放運動などにおける孤立と排除のほか、成田闘争などでも地元住民からの信頼を得ることができないのである。

 全ての運動に、必ず分裂と引き回しを生み、大衆から孤立してしまうのである。



 また、宮本の個人的な資質であろうが、異常な潔癖性からというべきか、11PMなどの俗悪番組批判、教師聖職論、自治体労働者の全体の奉仕者論なども、労働者の心情に対する無理解から来ている論理であろう。
 
 

 
コメント (2)
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