雨のクリスマスイブになりました。プレゼントやご馳走から無縁になっていますが、小さな小さなロールケーキで一応のクリスマスとしました。
今月に入って、めっきりランニングから遠ざかっていますが、何か頭脳も冴えない気がします。ランと頭のキレは比例するように思います。
『思想体験の交錯』 その2
「第1章1945-1946 新たな同時代史への出発―日本敗戦と朝鮮解放」より
まさに、書名のとおりスタートから「交錯」が見られる。日本は敗戦により悲惨な被占領状態を想定していたが、連合国軍(米軍)の日本占領は、非軍事化と民主化、その実現のため天皇制の存続した。鬼畜米英から親米への見事な転向である。
一方、朝鮮は、植民地状況からの解放であったはずであるが、ソ連と対立する朝鮮半島南部での、米軍の姿勢は、敵対的で再植民地化しようとする態度であった。また、排除されるはずの親日派が支配機構に組み込まれていったため、反米意識が醸成された。
さらに、「交錯」の例では、朝鮮総督府は、敗戦時70~80万人の軍・民間の在朝鮮日本人の帰還を最優先した。
それに対する朝鮮人の在朝鮮日本人に対する態度は、日本在住朝鮮人(敗戦時240万人、1946年3月87万人が残留)のことを考えると、在朝鮮日本人の生命と財産の保護が必要と考えた。
こんな事実もある。現在「私は貝になりたい」中居正広演じる理髪店主の元二等兵・清水豊松がBC級戦犯裁判で絞首刑になった映画がヒットしているが、朝鮮人23人、台湾人26人が「日本人として」罪に問われ処刑されている。
生住滅さま、コメントありがとうございます。
本書を読み進めていく中で、貴兄のコメントに対する答えのようなものが見つかると良いのですが。著者は在日の方で、バイアスのかかった表現がありますが、なるべく事実を中心にまとめてみたいと思います。