晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

いじめ問題 背後に潜むもの

2012-09-15 20:30:30 | Weblog

 カレンダーでは3連休ですが、毎日半日ほど営業があります。その合間を見計らって2週間後の旭川マラソンのための走りこみと美味しいもの探し。「Vege Café まーくる」(中央区南1条西6丁目西向きセンチュリーヒルズ1F)のプレートランチ、野菜たっぷりで、薄味!ヘルシーな気分になれます。

 

 昨日の北海道新聞(2012.9.14朝刊)に、「いじめ問題 背後に潜むもの」と題した、筑波大大学院教授 土井隆義氏のコラムが掲載されている。大津市の事件をはじめ日本中の学校でクローズアップされているいじめ問題の背景が的確に分析されている。

 氏の論を簡単になぞる。1980年代後半以前のいじめは、排除型で自分たちと異なる者への攻撃だった。80年代後半以降は、包摂型で親密な関係の内部で起こり、いつでも誰でも標的になるような特徴を持っている。そして、今日の社会は、孤立を過剰に恐れ、つねに誰かと繫がっていなければ安心できない社会なのである。

 次が土井氏の論説のポイントであるが、昨年の東日本大震災以降、絆の大切さが強調されているが、それが親密な相手との関係をさらに濃密化する方向に進んでいるとしたら、ますます人々が安心して孤独になれない病理的な社会になっていく。絆を批判した言説をマスコミに見たのは初めてと思う。

 氏は、言う。「若者の多くは、仲間との連帯を通してだけではなく、自らの孤独とも向き合いながら、自己形成を重ねていく。」「いじめ対策として必要なのは、仲良し関係を強化することではなく、子どもたちのまなざしを異質な世界へ開いていくことのはずである。」

 全く「異議なし!」である。私の言葉では、「独りであることを噛みしめる」ことの大切さ!である。

 

 

 

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