晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

西本頑司 『紙の爆弾』 ニューヨーク国連本部 レンド・リース プロジェクト・フラ

2021-05-11 15:57:49 | Weblog

コロナ後、人と直接会わない、会話も減った。この時間を無為に過ごさないために何をすべきで何をすべきでないか。何しろ僕らには残された時間がどれほどあるのかわからないから。世界が悪くなることに慣れてきた!以前のように戻るには数年?否、僕らは戻らないことを覚悟すべきだろう。

 

「レンド・リース」「プロジェクト・フラ」「ニューヨーク国連本部」

ソ連の北方四島占領が米国の援助(作戦名「プロジェクト・フラ」)の下で実施されたことについて、このブログ2020.3.14「太田昌国 『さらば!検索サイト』その2 プロジェクト・フラ ソ連の北方四島占領を援助した米国」に書いた。さらに、「プロジェクト・フラ」作戦の背景に「レンド・リース・アクト」(武器貸与法)があったことを、2021.4.22「富田武 『日ソ戦争 1945年8月 棄てられた兵士と居留民』 プロジェクト・フラ レンド・リース」に記した。

そこに、新たに知った事実を加えたい。「国際連合が西側のアメリカ(ニューヨーク)に設置できたのは、第二次大戦時、旧ソ連(ロシア)、中国共産党にレンド・リース(武器貸与)などで積極的に支援した見返り」(『紙の爆弾』2021年6月号「西本頑司 権力者たちのバトルロイヤル 第24回永世中立国スイスの支配者」P96より引用)という記述があった。

ソ連のスターリンが北海道の半分、留萌と釧路を結ぶ線の北側を占領する計画を持っていたが米国に簡単に蹴とばされたことは周知の事実である。もしそうなっていたら、朝鮮半島のように分断されていたかもしれない。これらのことから、大戦終結時における米国とソ連の国力には相当の開きがあり、ソ連はかなり戦争のダメージを負っていたということがわかる。あえて米国が広島、長崎に原子爆弾を投下しなくてもよかったと思う。

さて、WHO、WTO、ILO、WMO、WIPO、ITUといった国連の中核機関が「永生中立国」スイスのあるのに、なぜ国連本部がアメリカに置かれているのか、その答えが上記であり、なんと「レンド・リース」が現在の国際環境にまで影響している。この論で西本氏は、現在アメリカと対立を深めている中国が国連本部をスイス(ジュネーブ)の旧国際連盟本部(現国連欧州本部)へ移転することを求めており、そのため今後さらに永世中立国スイスの存在感と影響力が高まっていくだろうと推測する。

論の続き、世界で最も影響力のある国際機関は「世界経済フォーラム」(WEF 通称ダボス会議)であり、スイスの支配者は・・・以降は眉毛に唾を付けながら読んだことを付け加える。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする