血中のコレステロールや中性脂肪濃度を減らす高脂血症治療薬フィブレートに、生物の体内時計を調節する働きがあることを産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と早稲田大の研究チームが確認した。マウスはもともと夜行性だが、高脂血症治療薬を餌に混ぜて与えると、“早寝早起き”になった。夜眠れず、朝起きられないといった睡眠障害や、時差ぼけの改善薬の開発などにつながる成果だという。 生物には時計遺伝子と呼ばれる一連の遺伝子群があり、その働きによって約24時間周期の体内リズムが保たれている。 マウスの活動時間帯は通常、夜間に限られるが、フィブレートを餌に混ぜて与えると活動時間帯が約3時間前倒しされ、明るい時間帯から活動を始めるようになった。また、時計遺伝子が壊れ、活動開始時間が通常よりも遅い睡眠障害マウスに投与したところ、活動時間帯が正常化した。 フィブレートは、脂質の代謝にかかわるPPARαと呼ばれるたんぱく質と結合する。PPARαには時計遺伝子を調整する働きがあり、結果的に睡眠障害が改善されるらしい。研究チームによると、国内では5人に1人が睡眠障害を持つと疑われる。治療法には、強い光を毎朝浴びる高照度光療法やビタミンB12の投与などがあるが、作用メカニズムは不明で、効果も個人差が大きいという。同研究所生物時計研究グループの大石勝隆主任研究員は「今後は、人への効果の検証などを進めたい」と話している。「毎日新聞」より
先日、「きっこ」さんが歩道橋から落ちて、全身打撲の上右足じん帯損傷で自宅に帰って来たはいいけど、寝返りを打つことも激痛が体中に走るのでできなかったそうだ。そのとき、寝返りを撃つことができないと背中中が痛くなってきて、自分は体の向きを変えるのにも激痛が走って大変で、そのとき体の不自由な障害者やお年寄りの大変さを実感したそうだ。そしてこれらの人の福祉を切り捨ててきた、今の体制の大いに疑問を持ったそうだ。考えれば、国民皆保険制度のないアメリカでさえ、福祉予算が30パーセントを越えるのに日本は20パーセントだそうだ。これは、今の弱者切捨ての、日本の医療制度がおかしいことになる。これを正すにはおかしいことはおかしいと、国民みんなが声を出すことだ。