はしかが首都圏を中心に大流行の様相を見せている。11日には上智大が学生の集団感染で1週間の全学休講を決定。「閉鎖」は小中学校から大学に拡大している。幼児期の発生率が低下したことで、免疫を持たずに成長した15歳以上の若者にも流行が広がっており、文部科学省は、ワクチン接種の促進を呼びかけることも検討し始めた。
上智大は学部、大学院で計約1万2000人。流行疾患による全学休講は、1913年の開学以来初めての事態だ。この講師が担当する
明星大(同日野市)も同日、非常勤講師の男性(30) と学生3人の計4人の感染が明らかになり、2科目を受講する学生75人を20日までの10日間出校停止措置にした。4人のうち3人は完治し、生徒1人も快方に向かっているという。人と教員1
創価大(同八王子市)は学生52人が感染し、4月18日から今月6日まで学部と大学院を臨時休講した。同大は学生約6000人に予防接種を受けさせた。宮崎和弘・同大広報部長は「学生や地域にこれ以上被害を広げてはならない」と話している。】
帝京大や東北大など東日本を中心に多くの大学ではしかの感染が広がっている。
国立感染症研究所感染情報センターによると、はしかは推定約28万人が感染した01年の大流行以降、沈静化していたが、今年は2月ごろから感染者が増え始め、4月以降に急増。同センターの集計では、4月1日から5月11日(午後8時現在)までの新たな患者は、昨年3人に対し、今年は263人。うち東京、神奈川、千葉の南関東が151人と過半数を占め、さらに関東地域全体に広がりつつある。
15歳以上が多いのも特徴。約450の医療機関を対象にした調査では、4月第1~第4週で81人の感染が報告された。これは大流行した01年とほぼ同じ。厚生労働省結核感染症課は「近年、発生率が下がっている分、免疫のない若者も多く、ワクチン未接種の人たちに感染が広がっているのではないか」とみている。 国立感染症研究所感染症情報センターの多屋馨子・予防接種室長は「予防法はワクチンしかない。未接種でかかったことがない人は、急いで接種して。大人でも重症になることがあり、侮ってはいけない」と話す。接種の記憶が不確かならば、医療機関での血液検査で免疫の有無が分かるという。
上智大は学部、大学院で計約1万2000人。流行疾患による全学休講は、1913年の開学以来初めての事態だ。この講師が担当する
明星大(同日野市)も同日、非常勤講師の男性(30) と学生3人の計4人の感染が明らかになり、2科目を受講する学生75人を20日までの10日間出校停止措置にした。4人のうち3人は完治し、生徒1人も快方に向かっているという。人と教員1
創価大(同八王子市)は学生52人が感染し、4月18日から今月6日まで学部と大学院を臨時休講した。同大は学生約6000人に予防接種を受けさせた。宮崎和弘・同大広報部長は「学生や地域にこれ以上被害を広げてはならない」と話している。】
帝京大や東北大など東日本を中心に多くの大学ではしかの感染が広がっている。
国立感染症研究所感染情報センターによると、はしかは推定約28万人が感染した01年の大流行以降、沈静化していたが、今年は2月ごろから感染者が増え始め、4月以降に急増。同センターの集計では、4月1日から5月11日(午後8時現在)までの新たな患者は、昨年3人に対し、今年は263人。うち東京、神奈川、千葉の南関東が151人と過半数を占め、さらに関東地域全体に広がりつつある。
15歳以上が多いのも特徴。約450の医療機関を対象にした調査では、4月第1~第4週で81人の感染が報告された。これは大流行した01年とほぼ同じ。厚生労働省結核感染症課は「近年、発生率が下がっている分、免疫のない若者も多く、ワクチン未接種の人たちに感染が広がっているのではないか」とみている。 国立感染症研究所感染症情報センターの多屋馨子・予防接種室長は「予防法はワクチンしかない。未接種でかかったことがない人は、急いで接種して。大人でも重症になることがあり、侮ってはいけない」と話す。接種の記憶が不確かならば、医療機関での血液検査で免疫の有無が分かるという。