インフルエンザ治療薬「タミフル」について、厚生労働省は14日、臨床試験を通じて異常行動や突然死との因果関係を検証する専門家作業部会(座長・鴨下重彦国立国際医療センター名誉総長)の初会合を開き、異常行動と睡眠との関連を調査することを決めた。 作業部会が副作用報告を分析したところ、服用後の異常行動が、寝て起きた直後に起きていることや、本人に記憶がない事例が多いことが分かった。これを受け、同省は就寝中の脳波を服用者と非服用者で比べるなどの追加臨床試験を行うことや、睡眠に絞ってこれまでの副作用報告を整理することを輸入販売元の中外製薬に指示する。 一方、同省は同日、服用後に異常行動を起こした患者はさらに13人増え、199人になったと公表した。先月25日、2001年の販売開始から同17日までの副作用に関する情報を公表。今回は、同27日までの情報を加えた。 また、タミフル以外のインフルエンザ治療薬服用後に異常行動を起こした患者が、塩酸アマンタジン(商品名シンメトレル)では1998年に治療薬に使用されて以降6人(うち死亡2人、1人はタミフルを併用)、ザナミビル水和物(同リレンザ)で2000年の販売開始後10人いたことも、同省の調査で新たに判明した。
2005年11月の石油化学工場の爆発事故で有害物質が松花江に流れ込んで以来、中国政府は流域の環境対策に力を入れてきたが、経費のかかる汚水処理を敬遠する地元企業が依然多く、地方政府も違反企業を取り締まれずにいる現状が改めて浮き彫りになった。 抜き打ち検査では、松花江流域の黒竜江省と吉林省の企業110社以上が対象になり、うち約80%が基準値を超す汚染物質を排出していることを確認した
レッドソックスの松坂大輔が15日(日本時間)、本拠地フェンウェイ・パークで昨季のリーグ王者タイガースとの4連戦初戦に先発登板した。松坂は今季最高の内容で、メジャー5勝目(2敗)を挙げた。 打たせて取るピッチングで、テンポ良く投げ抜いた松坂。カットボールとスライダーはコントロール抜群。フォークボールの切れもあり、四死球はゼロだった。この日は9回を投げて1失点、6安打、1本塁打、5奪三振、無四死球、球数は124。通算8試合での防御率は4.17となった。 試合は1点先制されたレッドソックスが3回、オルティーズのタイムリーヒットで同点に追い付く。4回、クリスプのタイムリーヒットで1点を勝ち越すと、5回に1点、8回にはダメ押しの4点を奪った。投打のかみ合ったレッドソックスが7-1で大勝し、3連勝を飾った。
労組日本プロ野球選手会(宮本慎也会長)は14日、今年度の年俸調査結果(出来高分を除く)を発表した。12球団の支配下公示選手744人の平均年俸は3553万円で、対前年比198万円(5.3%)減少。1億円以上の選手も昨年より6人減り、66人(全体の8.9%)となった。 80年の調査開始以来、平均年俸が下がったのは一昨年(1.6%減)に続き2度目で、かつてない大幅ダウンとなった。年俸3億3000万円の松坂(レッドソックス)、2億3000万円の井川(ヤンキース)、2億1600万円の岩村(デビルレイズ)ら、高年俸選手が米大リーグに移籍したことや、工藤(横浜=2億9000万円→9000万円)、仁志(同=1億7000万円→8000万円)、谷(巨人=2億8000万円→1億5000万円)、中村紀(中日=2億円→600万円)など、減額制限(年俸1億円以上は40%)を超える大幅減俸の選手が相次いだことなどの影響と見られる。選手会の松原徹事務局長は「全体的に抑えられている傾向にある」と話した。 球団別では巨人が13年連続のトップとなったが、対前年比では441万円の減。日本ハムは年俸3億円の新庄が引退、同3億8000万円の小笠原(巨人)が移籍したことで、日本一に輝いたにもかかわらず平均1060万円減となり、昨年の6位から10位に落ちた。パが リーグ別の平均年俸はセが3882万円(対前年比132万円減)、3217万円(同267万円減)だった。=選手個人の年俸は推定 。