独り言

日常生活で起こったことやニュースを発信していきたいと思います

浅草、三社祭:厳戒

2007-05-14 20:45:33 | Weblog
今月18~20日に開かれる浅草神社の三社祭が、「厳戒態勢」になりそうだ。昨年、担ぎ手が乗った神輿(みこし)の一部が壊れる事故が発生。今年の開催が危ぶまれた。今年は「神輿乗り禁止」の原則が崩れないよう、関係者が目を光らせる中での祭りになる。 事故は昨年5月21日早朝に発生した。3台の本社神輿が神社境内を東、西、南の3方向に練り歩くメーンの「宮出し」で、南に進む神輿「二之宮」に、16人の担ぎ手が乗った。神輿はそのまま地面に落ち、「とんぼ」と呼ばれる左前の横棒が折れたという。 主催者の浅草神社は「前代未聞の深刻な不祥事」と憤る。同神社は「神輿には神社のお神霊を祭っており、人が乗ることは神霊を汚す行為」として禁止する注意喚起を毎年続けてきた。しかし、ここ十数年改善せず、「神輿乗り」が続いていた。神社は「『だんじり祭』(大阪府岸和田市)で山車に人が乗るのとは違う。神輿に人が乗ってはならない」と力をこめる。 事故を教訓に神社側は「神を軽視する行為が他の神社へ波及する悪循環を恐れる。本来の祭りの姿を取り戻したい」といい、今年の「宮出し」で神輿に人が乗れば、来年の「宮出し」は中止にする強い姿勢で「監視」することにしている。

女工哀史、外国人労働搾取

2007-05-14 05:57:23 | Weblog
1日13時間以上働き、残業手当は時給わずか350円--。「外国人研修・技能実習制度」を利用し、青森県三沢市の縫製会社で働いていた中国人女性3人が、過酷な労働と低賃金に耐えられず逃げ出した。構造不況の繊維業界で働く彼女たちは、今や「現代版女工哀史」とまで言われている。ここ数年、同様なトラブルが全国各地で相次いでいる。 「連日の長時間労働でとても疲れて休みます」。三沢市の縫製会社「堀内縫製」で働いていた中国人技能実習生、蒋凌雲さん(32)、金英さん(35)、楊娟さん(31)の3人は昨年11月13日早朝、社員寮を抜け出し、手紙を会社にファクス。支援団体に保護された。 04年7月、蒋さんは上海市、金さんと楊さんは同市の北にある江蘇省海門市を離れ、日本に向かった。 3人は約8カ月前、中国の送り出し機関「対外経済技術合作公司」と青森県内の縫製業者4社でつくる受け入れ団体「県南アパレル協同組合」が共催した企業面接会に出席。約20人の候補者から選ばれた。同公司などに払う日本語研修費や保証金などは約2万元(約30万円)。同地方のサラリーマンの年収約2~3年分だ。親族などからの借金でなんとか工面した。高い技術と報酬を約束されたはずの3人に家族も期待した。 だが、3人や家族が思い描いた「日本」はそこになかった。朝8時から深夜11時まで、ミシンやアイロン台に向かい続ける。1年目の研修手当は月6万円。制度上認められていない残業をしたが、手当は時給350円。同県の最低賃金約605円にも及ばない。2~3年目の実習生のときは、月給10万5800円になったものの、寮費、光熱費として3万円弱を差し引かれ、余裕はできなかった。 日本人の従業員と比べ、作業は遅く、仕上がりは見劣りした。会社の業績は上がらず、社長からは「君たちのせいだ」と責められた。楊さんは「中国人は奴隷としか思われていなかった」と言う。単純作業のストレスも重なり、金さんは体調を崩した。 帰国を控えた4月下旬、取材に応じた3人に「日本で身に着けたものが何かあったか」と問うた。3人は顔を見合わせ、首を横に振った。