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獅子狂言 葛の葉

2012年04月28日 | 木曽の風景

2012/04/27

木曽上松 若宮神社の祭礼より
獅子狂言 葛の葉

昔々【やすな】と言う男が狩人に殺されそうな
一匹の白きつねをかわいそうに思って
殴られ蹴られても
きつねをかばい続けました
大怪我をしたやすなを物陰から見ていたきつねは
森の神様にお願いして
人間の娘に姿を変えました【葛の葉姫】





くずの葉姫は、しばらく泊まって
やすなを介抱する事になりました
そしてすっかり良くなっり
二人は一緒に暮らすことになりました
神様はくずの葉を使って子宝を授けました
二人はその子に【童子丸】と名付けて
大切に育てました





幸せな六年の年月があっというまにながれました
くずの葉は六年前に後にした信太の森のことが恋しくなり
わが子に、とうとうみつかってしまったのです
いよいよ別れの夜です
寝てしまったわが子の耳元にささやきました
「かあさんは、お前の父さんに命を助けられた一匹のきつね」






くずの葉はやすなの夢枕に立ち、

すべてのことを打ち明けました
「さよなら、突然ごめんなさいいつまでも一緒にいたかったのに
その願いはもうかえませんいつまでも忘れないでください」
くずの葉は涙をこらえて
障子にお別れの言葉を残しました






やすなが驚いて目を覚ましてさんざん探しまわりました

しかし、くずの葉の姿はなく
月の光にてらされた障子にお別れの
言葉がくろぐろとうかんでいるだけでした

森に戻ってきたくずの葉は
森の神様のふところで泣いて泣いて泣き果てて
とうとう冷たい石になってしまいました

記載文章は【葛の葉】の事を分かり易く
説明しているサイトより引用させて頂きました





獅子頭でくわえた筆で
左右反転
上下反転
表裏反転
で書いています





 

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