北海道教育大学附属函館中学校で開かれた函館国語会の研究発表大会で、ChromeBookを使った模擬授業が行われました。参加者全員にChromeBookが渡されて、担当講師の指示に従って実際に使ってみる、というやり方。お陰様で初めて、ChromeBookというものを使うことが出来ました。
で使ってみた結果、魅力は感じる。何がいいかというと、速い。蓋を開ければすぐに起動する。使うアプリケーションは全部cloud上にあるので、パソコン本体にインストールする必要はないから、ストレージは最低限でいい。入っているのは大体16GBか32GBのeMMC。それで十分であり、ハードディスクじゃないから速いし軽い。
授業で使うのはclassroomというChrome上のアプリであり、これはWindows上のChromeでも使えます。授業に適した機能があれこれ用意されているようであり、なるほど中学の授業には便利だろう。
これを使って教育をする場合、操作に慣れないと教える方も習う方も困るので、一定程度操作に習熟するための研修が必要ですが、上記附属中学では生徒一人一人に購入させて、先生は一定の研修を受けているし、全ての教科で使うので、習熟は比較的速いし、先生よりも生徒の方が意欲を持って習熟しようと努力するという。そうだろうと思う。
ただ、これを使って国語の授業をする場合の問題点も今日はあれこれ挙げられて、結局国語では20%程度の授業で使っているという程度。キーボードで文章を書いていると漢字を覚えない。やっぱり手で書かないと書けない。
そうした限界を弁えた上で使う分にはとても便利、ということですが、それでは翻って、私自身がChromeBookを買って使う、ということがあるかどうか、というと、???。起動が速いことはいい、アプリは全部Chrome上にあるのでいちいちインストールする必要が無いというのもいい。が、困るのは縦書きが出来ないことと、Windowsで使っているアプリの中に使えない物があるということ。
どちらもそういう欠点を克服するために開発されているアプリはあるようです。縦書きが出来るエディターとか、Chrome上でWindowsを動かす方法の開発とか。ただあってもWindows上で縦書きが出来るワープロやエディタほどには気軽には使えないようだし、それはWindows特有のアプリも同じ。それに似たことは出来ても、完璧ではない。
それに、Chrome上で出来ることはWindows上のChromeの上でも出来るので、結局Windowsパソコンがあれば、Chrome上で出来ることは全部出来てしまう。ChromeBookがWindowsパソコンに較べて格安、というならともかく、値段を比較すると、ChromeBookの最低価格のマシンよりも安いWindowsパソコンがいくらでもある。
それなりに魅力はあるけれども、私の場合はWindowsパソコンで間に合ってます、というところかな?本当はWindowsの寡占状態は困るので、もっとほかのOSに頑張ってもらいたいという思いはあるんだけどね。