日付が変わったので昨日のことになっちゃいましたね。昨日で煙草をやめました。
吸い始めたのは大学1年生の時。学祭の劇で三島由紀夫の近代能楽集所収「卒塔婆小町」をやることになり、深草の少将の生まれ変わりらしき貧乏詩人の役を演じた。公園でシケモク拾って吸い、小野小町の亡霊である老婆と出会い死ぬ、という役どころ。シケモク吸うのに喫煙習慣がなかった私は、あくまでも芝居の稽古のために吸い始めたのだったが、学祭が終わってからも吸い続けることになってしまった。煙草ってそういうものですよね。
以来40年以上吸い続け。何がきっかけというわけではありませんが、そろそろやめてもいいかな、と思うようになったのだが、意志は弱いから気合いだけで禁煙は出来ない。それで時々新聞に広告が出ている離煙パイプというのに目を付けた。31本のパイプが毎日3%ずつニコチンを減らし、31本吸い終わる頃にはニコチン依存がほとんど減少しているはず、というもの。
実際には31日では無理で、ニコチン0.2mg以上の煙草を吸っている人は、31番目のパイプが終わったあと、0.1mgの煙草に切り替え、それ以前の煙草のニコチン量に応じて20何番目かのパイプに戻る。それで31番まで、というスケジュールになっている。
これなら無理なくやめられるのではないかと、1か月以上前から始め、1週間ぐらい前から0.1mgのメビウス1に切り替えて、今日、というか昨日31番まで辿り着いた。最後の1本を昨夜7時半頃に吸い終えて、それで煙草は終わり。
いわゆる禁断症状が出るのかどうかまだわからない。吸いたいような欲求はまだ残っている気もするが、我が家にはもう1本の煙草も残っていない。実はとても立派な葉巻があって、まだ捨ててはいないのだが、葉巻を吸う習慣はないから、そのままそっくり捨てる予定。その他、灰皿とかライターとか、煙草にまつわるグッズも、出来るだけ早く捨ててしまいたい。それで何とかやめられないか?
と疑問形はやめて、やめましょう!やめました!もう煙草は買わない。吸わない。やっぱり最後は、気合いかな?