先日、当地の新聞に下記の記事が載った。
「新潟県内唯一の曹洞宗の僧侶の修行道場だった新潟市江南区沢海3にある大栄寺の専門僧堂が、100年近くの歴史に幕を下ろした。」
曹洞宗の専門僧堂は全国に26ヶ所あるが大栄寺もその一つである。
なぜ大栄寺が専門僧堂を終えることになったのか理由は分からないが、専門僧堂を終えるとなると、それまでいた雲水の方々は別の専門僧堂に移らなくてはならないが、どうされたであろうか。
そういえば、自分が福島の僧堂に入ったときも、似たような理由で別の僧堂から移ってきた4名の雲水と一緒になったことがあった。
あの方々は既に住職や副住職になって活躍しているに違いない。
大栄寺は我が家から車で20分ほどの所にあるので、私が僧侶になる前に一度だけ雲水の方々と一緒に禅堂で坐らせてもらったことがあった。
懐かしく思い、昨日、大栄寺を訪れてみた。
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雲水の方々は既に去られたようで、人影もなくひっそりしていた。
しかし、自分の雲水時代がよみがえり、一瞬、胸が少し苦しくなった。
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梵鐘はこれから誰が打つのだろうか。
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托鉢の際に使用する草鞋とカッパが主を失い寂しそうに下げられていた。
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gosenさんはもちろん町の方々は驚かれたことでしょうね。
新聞記事に理由は書かれてないんでしょうか。
写真からなんとなく寂しい空気が感じられます。
新聞記事では9カ所の僧堂が閉鎖になったようです。
理由は発表されていませんが、おそらく永平寺や総持寺に集中する
ための処置ではないかと思われます。
地方の専門僧堂の良さもありますのでとても残念です。
今後は僧堂は無くなりますが、一般の寺院として継続します。