先日、所用で五藤光学OBの児玉氏を訪問したとき、五藤光学研究所創業時に発売していた口径1インチ屈折望遠鏡を見せていただきました。
本望遠鏡についてはドームなび「星夜の逸品」内の児玉氏の記事を参照ください。
http://www.domenavi.com/ippin/2013/03_1.html
記事によると、1インチ屈折望遠鏡はいくつか種類があり、見せていただいたのは初期の甲号というモデルでした。本機は総金属製で、三脚も鉄製の庭園用三脚型となっており、外観から想像できないほどズシリとしています。見え方は昼間なので遠方の電柱を見るにとどまりましたが、口径25mm f=800mm シングルレンズなのでそれ相応の性能なのは否めません。しかし、当時は天体望遠鏡は庶民にほとんど縁がない時代を思えば市場に登場した意義は大きいと思いました。
そんな1インチ屈折望遠鏡で見る天体はどんな姿なのでしょうか。機会があれば夜にもう一度のぞいてみたいものです。(kon)
画像1:1インチ屈折(甲号)外観
画像2:対物レンズ ※対物レンズの製造は日本光学
画像3:貼られた銘板 ※販売は科学画報代理部 五藤光学所在地名称がまだ東京市!
画像下:人と望遠鏡の対比 ※モデルは児玉氏