10㎝屈折GTM100/1000APO(試作機)で月を直焦点(1.4倍テレコン併用)で撮影してみました。
眼視用屈折ではありますが、シーイングが良かったこともありシャープに撮れたと思います。(kon)
弊社ホームページのギャラリーにも公開しました。
http://gototelesco.co.jp/gallery2_moon.html
10㎝屈折GTM100/1000APO(試作機)で月を直焦点(1.4倍テレコン併用)で撮影してみました。
眼視用屈折ではありますが、シーイングが良かったこともありシャープに撮れたと思います。(kon)
弊社ホームページのギャラリーにも公開しました。
http://gototelesco.co.jp/gallery2_moon.html
4月1日の午後に遡りますが、日本望遠鏡工業会の技術研修会に参加してきました。内容は昨年のブログでも紹介した国立科学博物館の中島隆氏を招き、「日本の双眼鏡の歩み(戦前編)」について話をしていただきました。
日本製双眼鏡の発達は軍需によって支えられたといっても過言ではありません。陸海軍それぞれで企業を指導し、そうした中でいろいろな光学会社が立ち上がり、性能や製造技術の向上に明け暮れることとなりました。しかし、太平洋戦争での敗戦で一旦終わりを告げることとなります。幸いなことに光学機器関係は空襲による被害が少なかったことから、戦後になると光学メーカーはまず双眼鏡の生産と進駐軍の兵隊への販売から徐々に立ち直っていきます。
とても濃い話でブログでは書ききれませんが、実機の構造紹介と解説を通じ、当時の双眼鏡製造に関する技術・工夫・問題点などがわかりました。また後のニコンの前身となった藤井兄弟をはじめとしてさまざまな方も登場してきます。余談ですが、昭和15年に品質(見え味)とメーカー出荷価格の勘案に際して評価員会が立ち上がりますが、その委員長は五藤光学研究所 五藤齊三が務めるなど当時から望遠鏡だけでなく双眼鏡にも関わっていたことも興味深いエピソードです。
さて、中島先生ですが、5月に地人書館から「図説 双眼鏡の歴史 光学系と製作技術の進化をたどる 」が出版されるとのこと。
http://www.chijinshokan.co.jp/Books/ISBN978-4-8052-0886-1.htm
これは思わず欲しいと思ったのですが、価格が・・・(笑)
会社の経費で買ってくれないかなと思ってしまいました。(kon)
4日の皆既月食は曇られてしまったのでインターネットの中継を見て終わってしまいました。皆既月食のような大きな天文イベントが観測できないことは残念ですし、今年はあまりそういったイベントがない年と言われていたのですが、明け方に登ってくるいて座に注目です。
3月15日にさかのぼりますが、いて座で新星が発見されました。この新星は結構明るく、4等台まで明るくなった後、一時5等台後半まで暗くなったかと思えばまた4等台に戻るといった光度変化が観測されています。位置も南斗六星のそばなので双眼鏡があれば見つけやすいでしょう。こうした明るい新星は2013年のいるか座新星以来で明るさの変化、新星の色の変化、スペクトル観測などいろいろ楽しめそうな感じです。
新年度がはじまって忙しいとは思いますが、暗くならないうちに1回はいて座新星を見つけてみてください。(kon)
画像上:4月2日に撮影した画像
画像下:3月31日に撮影したいて座新星のスペクトル(水素のHα線、Hβ線の輝線スペクトルが確認できます)