昇交点

五藤テレスコープ的天文夜話

「MX-HD」のピリオディックモーション

2019-04-25 13:09:06 | 製品情報

先日、発表しました「MX-HD」は、五藤ブランドとしては30数年ぶりとなる赤道儀であったためか、発表直後から国内外から大きな反響をいただきました。

その中でもピリオディックモーションについてさまざまな情報があるようなので、今回はその点についてお話ししてみたいと思います。

上の画像を参照ください。(クリックすると拡大します)
これは「MX-HD」試作機に、口径8㎝ F8.25 ED鏡筒を取付け、1.4倍テレコンバータとデジタル一眼レフカメラで記録した画像です。中心は同条件で撮影したM42にあるトラペジウムです。この背景の画像は、故意に極軸をずらし、天の赤道上の子午線付近を23分間の露出でとらえたもので、ピリオディックモーションがあるために、波を打ったような軌跡として星が写ります。

トラペジウムの星々の離角は判っているので、この画像から「MX-HD」試作機にどの程度のピリオディックモーションがあるのかを測定することができます。実際に測定してみたところ、ピリオディックモーションは約±6秒程。周期は8分弱という結果が得られました。ただし、この値が代表値というわけではなく、ウォームギヤを用いた赤道儀の場合と同じように、様々な条件によって変化します。この値をひとつの目安として、ご使用になる環境やシステム構築のヒントにしていただければ幸いです。(kon) 


MX-HD赤道儀製品情報

http://gototelesco.co.jp/mxhd.html


※「ハーモニックドライブ」は(株)ハーモニックドライブシステムズの登録商標です。


新型赤道儀「MX-HD」について

2019-04-05 00:38:50 | 製品情報

4月5日 13時 下記リンク先が単眼鏡GT-M518になっていたため修正しました。お詫びいたします。

昨年の星まつりで参考出品し、反響いただいたハーモニックドライブ赤道儀ですが、名称を「MX-HD」に決定し、本日発売の天文誌と弊社ホームページで発表しました(発売は今夏予定)。販売価格をはじめとした新たな情報などはホームページと当ブログで更新をしていく予定でいますので随時チェックいただければ幸いです。あと星ナビ5月号新着情報の記事内容で三脚取付部の表記が2/8-16UNCになってますが、実際は大型三脚ネジ穴でおなじみの3/8-16UNCとなっています。(kon)

ハーモニックトライブを用いた新型赤道儀「MX-HD」誕生
http://gototelesco.co.jp/190405pressrelease.html

MX-HD赤道儀製品情報
http://gototelesco.co.jp/mxhd.html

※「ハーモニックドライブ」は(株)ハーモニックドライブシステムズの登録商標です。