ふわり、ふわりと風のふくままに・・日記

感性がキラリと輝くような毎日を過ごしたいけれど、現実はなかなか思うようにはいかない。小さな喜びに敏感でありたい。

寝た!寝た!寝ました~~~

2010-11-26 08:26:21 | 日々の出来事

この二週間近く、寝つくのも遅く、明け方にも目が覚め、そのまま寝られない時もあったりで・・・でも起きてしまえば一日は普通に過ごしていたのだけれど、多分たまっていたのだろうな~~~睡眠不足

眠らなくなったのはいろんな要因はあるものの・・・

さっき目が覚めたのはびっくり!! もうすぐ8時とういう時間でした!! こんなに寝たこと久しくないです。 8時間たっぷり寝ました。

何となく体が楽になったような気がします。 曇天なのだけれど、いいこともあるかも。 金曜日の休日は久しぶりです。 午後は妹と大バーゲンに行く予定、


冬支度

2010-11-24 07:00:09 | 日々の出来事



庭の隅に咲く花 山茶花 はいつもひっそりと少しの花を付けて、気付くのが遅くなる。今年ほど花を付けた年はなかったと母はいう。『♪ かきねのかきねの落ち葉炊き・・・♪』 今はたき火ができなくなったが、落ち葉を掃き集めてたき火をするのは冬の風物詩だった。ラップで包んで焼くというそんな丁寧なことはできなかった時代、真っ黒になったお芋は中が輝いて甘かった~!yと思うのだが。


金柑も大きな実を撓わにつけて、そろそろいい香りがするので鳥に取られないかとヒヤヒヤしている。冬、大好きな果実の一つ。一つ、一つとポツン ポツンと色づく金柑をみつけた者勝ちでほうばった。この木、祖父の代からある。今年は一杯だから、喧嘩をしなくても済む。金柑の甘煮もできそう。

春に白い花をつけるくちなしの実は、これから熟す。とろーっと真っ赤になる頃にはほとんど鳥が食べてしまう。葉が一杯なので上の方の日が当たるところが見えない。殆ど収穫できない時もある。今年は一杯一杯、しかも大粒の実がたくさんついていて、一年間の料理に使う分はしっかり確保できた。食材でも官報でも結構高いものですから。

それにしても、今年の異常な酷暑はいいことも置いていったのだなぁと思う。


 

 


体重キープ ダイエットいらず・・・

2010-11-23 08:15:29 | 日々の出来事

7年前、父を看た六ヶ月の間に体重が7キロ(もっと減った時期もあったけど)分は、その後少し回復したがもとに戻ることはなくここ数年、1,2キロの増減を繰り返しながら過ごしていた。

それでも、この秋になって久しぶりに会う方数人から、「太った?」と聞かれる。― 一方、「痩せすぎ~」という人もまだいるのだけれど。

確かに、この半月、1キロくらい増えてキープしている。毎日お風呂の前に量るのを日課としているけれどずーっと数字が変わらない。体脂肪も変わらない。このまま行くのかな。

ダイエットは、そんな訳で全然していない。甘いものが好きだし、いけないかなと思いつつ揚げせんべいなども無償に欲しくなると無茶食いしてしまう。ただ、この年齢で下腹が出てくるのは許せなくて、これは本当にずいぶん以前からなのだが簡単にできる自分なりの腹式呼吸でしめている。

最初は信号待ちの数分、テレビのコマーシャルの間数分、ただただ息を吸う時にお腹が《へっこむ》ぐらいに吸う、お腹の緊張をそのまま普通に呼吸をして、吐くときに目一杯お腹を緊張から解放させていく。慣れてくるとお腹の緊張時間をのばして、普通に呼吸し、普通に話せるようになるのでいつでもどこでもできる。退屈な会議の間とか、講話の合間も・・・。少なくともお腹周りはすっきりしてくるし、ちょっと気が緩んで「あれ?この頃・・・」と思ったら、しっかりやったら元に戻る。 以前、これを先輩のおばさま方にお伝えしたことがあった、何度も言うのですがお腹を緊張させるときに【息を止める】のではなく普通に生きをするのですが、それがうまく伝わらず、「苦しい~~」となってしまうようです。お試しあれ・・・体重維持ではないですよ。体型維持です。


干し柿 その後20日目

2010-11-20 22:16:34 | 料理

干してからちょうど三週間になりました\(^0^)/
もう一丁前に粉を吹いています。さて熟成期かな…o(^-^)o

皮むきの幅が広すぎたのがこうなって見るとばればれですね。段々がない方が綺麗ですよね。やっと母が干し柿っぽくなってきたと楽しみな顔をみせてくれました。東京で干し柿を作りだした娘にあきれ顔でしたものね。腐らないかとそればかり心配してましたが、一つも失敗はなさそうです。

ご近所で採り手のない夏ミカンをおねだりして頂いてマーマレードを作ったり、今まで杏やリンゴ、ブルーベリー、イチジクなど庭でとれたり、友人から頂いたりしたものをジャムに作るのが当たり前の生活なのですが、一緒に過ごす時間が多くなってから目の当たりにするようになってびっくりしている母です。そうですねぇ、小さい時に母が季節の保存食で作っていたものの記憶は梅干しと梅酒位かなぁ。夏場にところてん(本物の天草を煮出して・・・)は懐かしく覚えています。

母の作ってくれたところてんはに出して、漉して、大きなアルミのお弁当箱(のお化けみたいな大きな箱)に入れて固めて、ところてん状に切ってくれましたが、味付けが黒蜜だったのです。だから、ところてんと言えば甘いものと思っていた私は、大学に入って友人と入ったお店でところてんを頼んで、本当にびっくり仰天しましたっけ。だって酸っぱくて辛くて・・・。そうそう、そのお店で氷あずきとところてんを食べてお腹を壊したこともありましたッけ。何という無茶ぐいしたのでしょうね、若かった!  国産の天草が手に入りにくくなっているので、見かけるたびに買い求め、その割には作らなくて長野の自宅には買いだめした天草が眠っています。来夏は作ろうっと!

先日、長野に帰った折には丁度収穫したての春菊、大根、地ごぼう、木で成熟した紅玉を頂きました。春菊や大根葉はいつも母の歯には筋っぽくて好まないのですが、さすがに採りたてのものは甘くてやわらかくて母にも好評でした。実はネギも頂いたのですが車ではなかったので、さすがに葱臭さが新幹線に充満するのは避けました。でも、いい友人が一杯で本当に恵まれていて、感謝感謝の日々です。

庭先に植えた地ごぼうが増えて・・・と頂いたのは初めてで、私の仕込んだ味噌で和えた生ごぼうは最高の味でした。とれたてはさらす必要もないくらい水の色は変わらなかったですよ。

・・・・・・・ブログをつけながら、その日の気分で文章が「です、ます調」になるときとそうじゃない時(何というのでしたっけ?)があって面白いなぁと思うのですが、読者の方はそんなこと気にはなさらない?・・・・・・・・・


初冬の献立

2010-11-19 23:08:28 | 料理

今日はU市での料理教室、中華でした。先生も日本料理はこうはいかない、中華だと何だか「だいたいで」良くなっちゃうから気が楽と言われるのだが。 以前にも書きましたが中華は材料を量ったり、並べたりの手伝いはできますが実際にははじめてやる料理が多いので、生徒状態です。 レシピ通りにやったら、 実は違っていたり、湯通しする順番を間違えたり、生徒さんと笑い転げてやってます。

日本料理より早く終わるし、やっぱり大雑把かな。 それでも皆さん、手がかからなくてお客さまに出せるということで大好評です。 簡単で早くできる というのは今は本当に魅力になっているみたいです。だから懐石教室に昔のように生徒さんが来ないと日本料理中までは言っています。でも来て下さる方はやる 気がある方なので、やりがいはあります、ね。

☆三茹拌鮮貝さんくおばんしぇん ぺい (三種きのこの冷菜)

なんでもいいです、キノコを三種と今日はあさりをむき身にして洋辛子味の浸し汁につける前菜

☆胡椒又焼肉ふーじゃお ちゃ しゃおろう(豚ヒレ肉の黒胡椒焼き)

前の晩にオイスターソースとお酒につけておいて、黒コショウをまぶして焼くだけの美味しい焼き肉

☆炸腐花鶏捲さーふーほぁちいちゅあん (梅肉と大葉の鶏肉巻き揚げ)

とりの腿肉を観音開きにして叩いて薄くした所に大葉と梅肉をぬりつけて巻き、最後に海苔で巻いてゆっくり揚げる揚げ物

☆八珍豆腐ぱー ちんどうふ 豆腐の五目スープ)

冷蔵庫にある野菜みんな来い!って1cm角に切って、豆腐と一緒のあっさりスープ


猪のヘアーブラシ 買っちゃいました

2010-11-18 22:27:17 | 日々の出来事

先日、母とデパートに行った。母がずっと以前、父がまだ存命中に買った馬皮の財布・バッグなどを作る職人展の案内を貰い、ちょうど手ごろな柔らかさと軽さの財布を探していたというので一緒に行った。」白春工芸」というところの製品である。馬の皮は硬くて重いのではないかと、かつて子どものランドセルは馬皮だったなぁと半信半疑でついて行ったのだが、びっくり!驚き!柔らかくて使いやすそうな財布であった。他にもバッグや小銭入れ、小物入れなどなど…色も豊富。ちょっと高めだけれど、有名ブランドと比べればかえって安いかもしれない。使い込むほど艶が出て馴染んでくるし、修理もしてくれるそうな。手にすると、そういう言葉にも納得がいく。母は茶とワインを合わせて出したという深みのある色の財布をゲット。

私はその隣で、手づくりブラシの職人さんの所が気になって覗いた。まず、なかなか見つからないささら。しゅろでできていて、鍋や小物洗いにちょうどいいものだけれど、以前使っていたのがさすがに10年もたてば壊れてきた。似て非なるものはあるのだけれど、しっかりとしている同じようなものがなかなか見つからなかった。まずゲット。そうしたら「ブラシの平野」http://www.adachi.ne.jp/users/burashi/index.htmの職人さん、何本かあったヘアーブラシの中から猪毛のブラシを勧めてくれる。髪に艶が出る。毛の長さと固さ、自然の持つ成分が頭皮を刺激し、髪に艶を出すと言われ、ちょっと試しに使わせてもらい・・・ずっと使っていた竹のブラシがダメになってきたところで気持ちはぐらっと傾いているけれど、かなりの買い物になってしまう。お財布を買い終えた母が横に来て、だまされてる!と言う。それでも母はすぐにはブラシを買っていた。お手植えの歯ブラシ。使いやすいかも。まず、昼食を済ませて、それでも買いたくなったら戻ることとした。

結局、食事を終えて、なお欲しい気持ちだったので(本当はここで出直すぐらい慎重の方がいいのかもしれないが・・・)、売り場に戻って買い求めた。大小のささらとヘアーブラシ。職人さん、戻ってきてくれたのでとお手入れ用の売り物のブラシもおまけしてくれた。・・・けれど高い買い物だったかなぁ。母の買い物より少しだけ安い値段です。髪の毛は心なしか、肌さわりが良くなりブラシの通りがスムースになってきている。すぐ損気になる私って~~。

でも、長野や娘宅に行くとブラッシングが物足りない。いい買い物をしたってことかな。

干し柿つくり 第二弾!!

2010-11-15 21:13:52 | 日々の出来事

はっきりいって、寒いです!!今週から寒くなる、という中で長野に帰ってきたので覚悟はしていたのですが、やっぱり寒いです。今朝は6度、最高は10度近くまで要ったようですが、今は5度。明日の朝は1度の予報ですって。どんな格好をしたらいいのか、まだつかめていません。厚手のトレーナーにウールのハーフコートで出かけました。昨日は暖房無しでいられたのですが、今日はつけちゃいました。

先月終わりに長野の八百屋さんに頼んであった渋柿を東京に送ってもらって実家で干していますが、今日その支払いに八百屋さんに寄ったら、何ともうお終いになったかと思った干し柿用の柿が店先にありました。おじさんいわく『今年は渋柿が取れなくて、お宅に送って以降全然入らなかったんだよ。市場に入っても小さい柿で高くて売れない。お客さんも周辺の市町村を回ったけれどないって言っているよ』 で、八百屋のおじさん市場ではない別ルートで探して、篠ノ井の山沿いに昨日採りにいって80kg採ってきて今朝お客さんに30kg届けて、店先のは13キロ入っているそうな。『いいよ、いくらでもやるよ。市場よりずっと安いよ』って・・・。干し柿を作るには皮をむかなくてはいけない。干さないといけない・・・迷っている間に、おばさんは前回分と合わせた金額をレジ打ち (*^_^*) 買っちゃいました。

午後あちこちで用事をたして、また夜なべ仕事。明日の朝一番で干すことにします。70個、八百屋さんは3週間干せばいいといってましたが・・・

いつも友人から頂く柿で作っていた干し柿、ことし全部で120個余り、お金がかかっちゃいました。それでも干し柿を買うよりは安いのだろうか・・・美味しいものができればいいかな。


柿簾 干し柿その10日後

2010-11-15 06:21:21 | 日々の出来事

先月末に干した柿、アップした写真は10日目。今はもう少し、干し柿色になっています。

干し柿色ってどういう色??って言われそうですが、市販の干し柿は柿の色そのままにきれいなオレンジ色のが多いですよね。でも、私が作るのも友人が作ったものを頂いても干し柿はもっと深い柿色なんです。茶色に近いといったらいいかな。

一月半ぐらいはかかるでしょうから、もう一度くらいアップして、仕上げは引き上げて粉がふいて・・・と上手くいくといいのですが。


iPhone  迷ってます

2010-11-14 23:07:51 | 日々の出来事

今、携帯をiPhoneにしようかどうしようか迷っています。
iPhoneはパソコンそのものだという人がいて、私にはアプリといういい方がいまいち分かっていないのですが。でも、この間のように娘のところへいって、できなかったメールやブログをパソコンと同じように開けられるなら、それは便利かもしれない。
そして、スカイプもiPhoneで無料アクセスできると聞けば、PCが開いていなくても、話せるのは便利かも。「携帯で無料電話が使えるのは、そりゃぁ携帯で儲けが出るの?皆変えたくなるわよねぇ」と言うのも一理。

ちなみに、先日カトリックの講座で聞いた知恵:「儲け」というのは『信』と『者』と書く。世の中で一番儲けているのは信じる者なのですと・・・。そりゃぁ、お金ではないかもしれないけれどね。何を大切に、どこへ向かって生きていくか分かるってなかなか買えないからねぇと。フムフムと納得。

私はインターネットはMozilla FirefoxとメールはMozilla Thunderbirdを使っているのですがさっきFireboxのアップデートで「あなたのiPhoneにもFirrebox」とあって、同期できるんだと!!!

でも基本的にはアップルなんですよね。iPhoneは。婿のPCと同じように、ウィンドウズとは違うキーの使い方を覚えないといけないのかな~~。そこいら変がやっぱり???分からないと変えるのは無謀のような気もして。

ご主人がPCに強い友人は「難なく使いこなせるわよ。音楽の容量もすごく多いしICレコーダー機能もすごく音質良く録れるし、画像はいいし・・」と言っています。そしてもう一人は「買って帰ってから、まずPCに繋げて立ち上げてダウンロードしてって全部指示通りやればいいのだけれど、何度もサポートセンターのお世話になりながらやった。慣れてしまえばすごく便利だけれど、慣れるまでは大変だった」と言います。そして別の友人は、キータッチがフラットなので慣れるまではねぇ~上手くいかないのよ、やっぱりパソコンとは違う」と言います。実際にかかってきた電話で時々変な音がするので『何?』と聞いたら、ホッペタがあの液晶部分にくっつくのだそうな。どうしようかなぁ。

それでも、変えたくなる誘惑は日々大きくなっています。どうしようかなぁ。いい知恵を授けて下される方はコメントかメールで教えてください。


読書を楽しむ

2010-11-11 23:00:16 | 日々の出来事

先月末に「武士の家計簿」を読んだ。磯田道史さん(歴史研究 者・学者)著のこの本のことを7年前にちょうどラジオで聞いて、面白そうな本だなぁと思った。だが、色々あった7年間。手にしたのは先日。ちょっと触れたが境雅人主演で映画化され公開されると知ったときに、「え~、私まだ読んでいないのに~~」と慌てて図書館で借りてきた。(私この頃図書館をよく利用するのです、なんといっても通勤途中にあるのが便利です) 加賀藩の御算用者(藩の会計係とでもいうのでしょうか)を代々務めていた猪山家の幕末から明治までの家計簿を残していた。その膨大な資料と神田古本屋で磯田氏が出会った所から、武士の暮らしぶりを読み解いていく本だ。

幕末の竜馬とか西郷隆盛とか、桂小五郎とか…篤姫やら慶喜と錚々たる面々ではない、中級管理職、あるいは下級管理職と言った感の武士猪山家の年行事や衣食住にかかった経費、交際費などなどから暮らしぶりがみえてくる。維新によって藩職ではなく海軍省に勤めて武士からの移行もうまくいったかの様子まで面白く読んだ。 多分映画は見に行かない。 テレビで放映があったら見るか、見ないか。それでも境正人の芸達者ぶりや仲間由紀恵のしっかり奥さんを想像しながら本を楽しんだ。

そして、先週ほぼ一週間の娘宅に滞在一日目、婿殿から紹介された「相克の森」(熊谷達也著)を読み切った。以前同じ熊谷による「邂逅の森」を読んでいる時に彼も読んだことが分かってはなしをした。丁度友人と青森白神山地のトレッキングを楽しみ、そのガイドをマタギさんにして貰った直後であったので、その彼のイメージ=市の職員をしながらマタギをしていたこと、私たちを案内しながら目にぴしっと緊張が宿る時にはマムシを狙っていたり、足元の注意、木や花のことを教えて貰い、クマが数日前に通った跡をみ、彼がマタギであると自己紹介した時から台風の真っただ中でも安心してガイドを任せることができたので本当に頼もしく、楽しかったトレッキングを思い出しながら「邂逅の森」を読んだのでした。あの時も一気に読んだ。今回は孫たちが寝てからの1,2時間ずつだった。

マタギの話だということはすぐ分かって、自然保護団体の言い分とのぶつかりあいの話しかしらと読み進めていったら「邂逅の森」の主人公の名前が出てきて、前作の延長線上にある本なのだと読み進めた。『山は半分殺して(のして)ちょうどいい』 主人公が出会った言葉をキーワードに物語は展開していく。生態系COP10があったばかりだが、自然保護を声高に言う時に一見正論でご説ごもっともなのだがどこかに胡散臭いものを感じたりすることも多くあって、だからって深入りしない自分もいたりするのだが・・・

自然は人間が手を加えて変えられる、あるいは守れるほどやわではない。もっと畏敬に値する重い存在なのではないだろうか。地球環境問題を学んだ時も確かに温暖化している現実は人が住みやすくしていた時期と比例して状況が悪くなっている。人のせいかと問われればそうなのだ。だが長い地球の歴史の中で氷河気も氷が解けた時も経て今日がある。過酷な自然変化のサイクルには急な成果を求めるより、じっくりと遠い先を見て続けられる中からしか対応できないのではないかと、ふと思ったりしている。きっと自分ではそこまで体験はしないだろう生臭い場面も実体験のように迫ってくる。かなり骨太の作品だった。この手のもの、病みつきになりそう。好きな作品の一つになりそう。最後は爽やかな風が吹いているような読後感だった。自然の恵み、自ら痛みを持って享受しているだろうか。人間の欲望、業で当たり前のように飲み、喰い、生活している中で、いのちあるものに対する畏敬、いのちを頂く時に悼む覚悟というのか、共生ではなく搾取している現実への詫び未知な感覚だろうか。重いのだけれど面白かった。読み終えて、中身を話し始めたら婿殿、実はまだ読んでいないのだとか。余談ですが彼は古本買いの常連、単行本たったの105円ですって…きれいなハードカバーでした。

そしてこの間気付いたこと。昼間仕事をしたり、孫の相手をしたり、家事を手伝ったり、実はPC仕事も一つ持っていったのだがPCを開けて仕事をする気にはなれないなという位の疲れだったのに、本を開けると活字は追える。面白く読み進めることができる。PCと読書は使う脳の場所が違うのだろうか。何だか得をしたような気分だった。

今読んでいるのは、母のお下がり。宮部みゆきの短編集。

89歳の母はすごいと思う。時々本屋に行って2冊ぐらいずつ文庫本を買ってくる。91歳のおばも読書家。母によく本を回してくれる。月に一回のかかりつけの内科医、二カ月に一回の病院の外科外来検診。月に2,3回近所のスーパーかちょっとバスを使ってデパートの買い物。お天気のいい時に2-30分の散歩または天気が悪ければ家の廊下を何往復も。そして庭の木々への水やり。そんな日々の生活の中でほぼ毎日本を読んでいる時間がある。面白い本で一気に読んで目が痛くなって、泣く泣く本を置くことがある。義母も同じくらい本を読む。

でも私は到底その読書量に追いつかない。母のお下がりの本、もう3冊溜まっている。仕方ない、合間に仕事がらみの本が入るのだから…と自分で自分を慰める。