何よりも友人たちの気持ちが嬉しい。
とっても忙しい友人のご主人が「今年初めて山に行ったので、収穫があったら連絡するね」と友人からメールが来た。夕方、「取りにこれる?」とのことで出かけたら、編み茸とじごぼうを綺麗にあつらえて置いてくださった。ご主人はいつもこうして美味しいものを喜んで頂く人にお家の方と同様に配ってしまう優しい気持ちの持ち主。今日はもう夕方の晩酌を始めたご主人も交えて少しおしゃべりした。畑仕事も渓流釣りも、春の山菜、秋の茸とこの友人ご夫婦のお陰でこの上ない美味しい旬の食材を食する恩恵にあずかっている。
アルコールで滑らかになって「こうして汗流し、山を歩き手に入れる人は今の世の中何かあったときに生き抜いていける。食べるだけの人より強い。神様の恵みに感謝して祈るだけじゃ食べて生きていけない」とおっしゃるご主人に「教会に行くのも生きる力を頂いてこられる。神様から頂く命もある』と友人。このお2人の掛け合い漫才のような銚子が出せないのが残念だけれども、美味しい茸を前にしたら今日はご主人に軍配かな。今日の収穫はかさの裏側が編み模様になっている網茸(写真のおくの茸)とじごぼうをさっとゆでて大根おろしにしてくださって早速味見。う~ん、美味しい! 山はまだ紅葉が始まっていないようだったが今日は改正。空気はとっても美味しく、景色は絶景。ご主人はご夫婦で山に来ていらした何組ものご夫婦を見かけて、一緒に歩くのもいいものだなぁとおっしゃる。それは一緒にいって欲しいなぁと私には聞こえる。友人は採って帰ってすぐ食べたいとすぐ飲み始めるのだから、家でお湯を沸かして待っていることも大事と笑って取り合わない。趣味が一緒なのもいいよなぁと今日はご主人負けていなかった。畑の物を沢山持って帰って、奥さんからこんな形のもの!とか文句ばかり言われるほかのご夫婦もあるらしく、友人はご主人の作物はありがたいと本当に無駄にしないで色々な味、形に料理しておられ、じゃが芋や玉葱など家族みんなで収穫を手伝っているので、端から見れば、ぽんぽんと会話が飛び交いながらもいいご夫婦だなぁと思うことしきり。
一人分には丁度の量を頂いて帰ってきた。
もう一人、お庭の野菜をあれこれともって来て下さった。ゴーヤ、丸ナス、ミニトマト、茗荷、唐辛子そして人参。どれも採れたて、ゴーヤは塩をふって少しおき、さっと湯通ししてから甘酢につけた。茗荷はまだ塩漬け、後で梅酢に漬けよう。丸茄子は唐辛子と油炒めして甘味噌で味付け。こちらもまた友人の気持ちがとても嬉しい。至福の食卓となった。