「大嘗祭」終了に両陛下が感謝 供え物に食品ロス対策も
2019年11月18日18時44分
皇位継承に伴う皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」の中核行事「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」に参列した人たちと天皇、皇后両陛下が酒食を共にする「大饗(だいきょう)の儀」の2回目が18日、皇居・宮殿であった。これで、大嘗祭に関するすべての行事が終了した。宮内庁によると、両陛下は、滞りなく終えたことを安堵(あんど)し、準備に関わった多くの人に感謝しているという。同庁の西村泰彦次長が同日開かれた会見で明らかにした。
また、大嘗宮の儀で、供え物として並べられた農林水産物「庭積(にわづみ)の机代物(つくえしろもの)」などの一部は、埼玉県所沢市の国立障害者リハビリテーションセンターに提供されることになった。安全に食べられる干しシイタケやゴボウ、コメなど29品目が選ばれた。平成の時は埋められたが、今回は、まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らす取り組みを踏まえ、再利用されることになった。
18日の大饗の儀には、両陛下を含め、皇族方や、日本オリンピック委員会会長の山下泰裕さんや作家の林真理子さんら計281人が出席した。両陛下は22、23日、三重県の伊勢神宮で、即位の礼や大嘗祭の終了を報告する「親謁(しんえつ)の儀」に臨む。