こんばんは。
<気になる材料>
- CIPS。段々と見えてきたロシア&中国(上海協力機構・上海開発銀行・集団安全保障条約機構)の思惑。プーチンの負け戦ではないのかも。
…「ゼレンスキー政権の解体」という名目のロシアの侵攻ですが。
米の立場ではNATOに加盟していないウクライナへの派兵はできない。
秋に中間選挙があるなど、バイデンが動けないことを見越して行動に出ているプーチン、とNHK。
「手の内を見抜いているぞ」と情報戦に持ち込んだ米ですが、侵攻を食い止められなかった米、とも。
…2018年のイランの時も、イランと物々交換をしていた中国。∴ロシアはCIPSで困らないと見られている。
…今回の”SWIFTからの排除・ロシア中銀の資産凍結”というロシアへの経済制裁も、実は抜け道だらけで。
「”ロシア中銀資産の凍結”は『FRB内のロシア中銀資産のみ対象』ということ。SWIFT排除されたけれども、みずほ三菱UFJなどはロシア国内にある支店と日本国内の支店での送金による決済は可能」と日経電子版。
∴人民元の通貨覇権策略の方が一枚上手か(CIPSが現物かデジタル元なのかどうかで、また変わってきそうですが)。
…Twitterの方①「国際決済システムとは。中国・人民元『CIPS』導入:~日本経済新聞」
銀行間の国際金融取引の内容をコンピュータと通信回線を使って伝送する決済網のこと。国内送金は日銀など各国の中央銀行のシステムでやりとりされるが、「世界の中銀」は存在せず、殆どの海外送金は「国際銀行間通信協会(SWIFT:1973発足。本部ベルギー)」のシステムを通じて行われる。&海外送金の多くは$が占める。
SWIFTに対抗して中国人民銀行が2015年に導入したシステムがCIPS。日本からも三菱UFJ銀行とみずほ銀行の中国法人が同システムに接続。SWIFTを介さずとも直接人民元を決済できるようになった。
※SWIFT:地方銀行etc. 小さい銀行は「コルレス先が無い」+「大手銀行を経由」する流れとなっている。∴ロシアがSWIFTを使用できないと、国外送金&受取ができないだけでなく、事実上の海外資産凍結と同じダメージとなる。→∴今回の制裁を見越して、既にCIPSに加入しているものと見られているロシアの銀行。も、「輸出規制などロシア国民の生活への悪影響は必至」と第一生命経済研の人。
※ロシア国民の生活への悪影響(野村総研木之内さん):ルーブル急落で、ルーブル建てのモノ(輸出etc. )の経済規模が縮小すると見られる。→価格が跳ね上がり、生活費⇑へと。→国民の不満・反戦運動へと。→ロシアの軍事活動がある程度抑えられるとも見られる。&日本・世界に跳ね返ってくるロシアへの経済制裁。天然ガス・原油⇑→→経済⇓・株⇓。
…Twitterの方②。
ロシア外務省のツイート。「フィンランドがNATOに加盟すれば、深刻な軍事的・政治的影響がある」と。
…ロシア軍が、ウクライナ第2都市ハリコフのガスパイプラインを爆破(ウクライナ発表)。
…「来週は、ウクライナ問題材料が”賞味期限切れ”、からのFed発言3月FOMCネタに戻ると見られる」との金融ツイート多し。
…貴金属・GOLDのこれ以上の⇑は無いと見られているが、穀物・エネは上昇してくると見るマーケット参加者が多い。
第一生命経済研「制裁の影響で、原油・天然ガス・小麦・半導体は価格応召してくると見ている(輸出規制で)」
よろしくお願いいたします。