再びクリーニングカーを作ります。
今回は2両同時に製作します。
種車はカトー製キハユニ26(首都圏色)及びトミックス製カニ24(新集電台車)です。
それでは早速作業を開始しましょう。
今回もパンタグラフ機構を使った拭き取り式クリーニングカーです。
前作のオハ31改造のクリニングカーでは主に線材を使ってパンタグラフを作りましたが、今回は板材を主体とした物とし強度を高めようと思います。
そこで用意したのがこちらのKOBAKO COLLECTIONの小箱蝶番13mmです。
種車の車体幅の内寸が15mm前後ですのでちょうど良い幅の蝶番が入手できました。
t1.0の真鍮帯板と蝶番を使いパンタの上枠と下枠を作りました。
更に真鍮丸線で軸や過上昇防止のストッパー等を加えます。
真鍮帯板とアングル材で台枠を作ります。
同様にすり板に当たる部分も製作します。
パンタグラフっぽくなってきました。
拭き取りパッドを固定する部分も真鍮板より製作し、パンタ本体へ取り付けます。
最後に上昇用スプリングを内側に取り付けてパンタの完成です。
出来上がったパンタを車両へ組み込みます。
まずはキハユニ26から。
キハユニの車体内部は画像のようにくり貫きます。
車端寄りに穴を開けたのは、曲線通過時に拭き取りパッドが大きくずれる事を減らす為です。
パンタは屋根に開けた穴へボルトを介して固定しました。
車体への加工はこれでおしまいです。
また、画像はありませんが車内には板オモリを積んで車重を増やしています。
同様にカニ24も加工しました。
このカニ24は床板の前後方向に伸びるウエイトが導通板を兼ねています。
パンタを収める為に開けた穴の為にウエイトが前後で分断されていますから、リン青銅線を使い引き通し線を追加して置きます。
尾灯・愛称板用の光源が電球式の基板でした。
せっかくですのでこれをLED化して低速から明るい仕様にしましょう。
基板からは電球を外し、白色LEDを削って小型化した物と抵抗を取り付けます。
効果はご覧の通り。
車体の加工が終わったので拭き取りパッドを作ります。
木の板と爪楊枝で基礎となる部分を作り、布を踏面に両面テープで貼り完成です。
カトーユニトラックのR249通過時の様子です。
なんとか拭き取り可能な範囲に収まってくれました。
以上で作業は終了です。
試運転の結果も良好でしたので、近々持ち主の下へ旅立つことになります。
余談ですがちょっとした遊び心で愛称板を自作してみました。
カニ24はブルトレ風に、キハユニは急行を意識して「清掃」と名づけてみました。
追記(2014年11月某日)
完成したカニ24改クリーニングカーを持ち主の方の手元にお届けしました。
早速ブルトレ編成の最後尾に連結してレイアウト上にて試運転開始!
どのような不具合が出るのか分かりませんので立会い検査(と言う名目のお宅訪問)と言う訳です。
試運転結果は良好で、拭き取りパッドの追従性も良い感じでした。
レイアウト整備の裏方として末永く活躍してくれる事でしょう。
せっかくですので私所有の70系電車もお邪魔してみました。
雄大な山とローカルな風景に良く似合いますね~。
駅でのブルートレイン「清掃」号とのすれ違いシーン。
気分は上越線のどこか!
急行電車と清掃号の待ち合わせも一枚。
このアングルで見るとホーム上に配置された人形の効果が大きいですね。
以上!