今回はすずめ模型(カンテラ工房)の1/80スケール「軌道自転車」を製作します。
3Dプリント製のキットは初体験です。
キットの内容をざっと見たところ、軌道自転車の後部の荷台らしき部分に良い空間があるので、
そこにモーターを積み動力化(走行化)してみましょう。
それではスタートです。
まずはモーターを準備。
手元にあった小型ファンのモーターがサイズ的に使えそうなので利用します。
17mm角の小型ファンで定格電圧はDC2.4Vという事で、使用の際は回路に抵抗をいくらか入れた方が良さげです。
モーターを軌道自転車に合わせてみましょう。
荷台部分にすっぽり収まりました。
車輪も用意しましょう。
手持ちのジャンク部品からカトーのBトレ動力の付随台車側車輪を持ってきました。
車輪径がややオーバーサイズになりますが目を瞑ります。
プラの中空軸を中央で切断し、真鍮丸線を使って16.5mmに改軌しました。
床板を加工しましょう。
金属製車輪を収めるため、一体で成型されている車輪のモールドを削り落とします。
リューターを使って削りましたが、削り心地がA液B液を混合して使う無発泡ポリウレタンに近い感触でした。
強度は3Dプリント製の方がわずかに脆い気がします。
削り終えた後にプラ小片で軸受けを作りました。
簡素な作りですがそこそこ保持してくれるのでよしとします。
泥除けの一部が作業中に欠けてしまったのでプラ板で補修しました。
レールに乗せてみるとやや車高が高いような気もしますが許容範囲でしょう。
ここまで順調でしたが問題はモーターからの動力伝達方法です。
何か使える物が収穫出来るかなと100均で買ってきた時計ですが、ちょうど良い歯車が得られず失敗でした。
残念ですが何かに使えるでしょうからジャンク箱行きで。
色々探して採用したのは釣具店で購入したウキ止めゴムを輪切りにしたもので車輪を回転させる方法です。
なるべく真円に近い物を選んできました。
床板のこの部分のみ泥除けを除去しました。見た目が悪いのですが見えないふりをしてください。
床板裏面はこんな感じに。
集電は燐青銅線を車軸に当てて行い、モーターとの間に510Ωの抵抗を入れておきました。
ハンドルやエンジンのパーツを仮組みして試運転です。
一応走りはするのですがモーターのパワー不足でした。
小型ファンのモーターでは非力なようで・・・。
そしてゴムタイヤ伝達ではやや滑りが大きいのでここも改善したいところ。
作業の方向性は間違っていないと思うのでまずはモーターを見直します。
という事でア〇ゾンで見つけてきたのがこちら。
「コアレスモーター 振動モーター DC4.5V 31440RPM スピード強い 4×12mm 低ノイズ (原文ママ・以下略」です。
要はドローンやラジコン飛行機の交換用モーターとの事です。
これならば小型ファンのモーターよりは強そうです。
サイズの比較はこんな感じで。
上がアマ〇ンで買ったもの、下が小型ファンから外したものです。
モーター径はアマゾ〇で買ったものの方が細いですが、モーターケース自体の全長は同じくらいですね。
出力軸の径もほぼ同じですが、アマゾンの方がやや長いです。
次回はこのアマゾンモーターを使って軌道自転車を加工していきます。
次回へ続きます。
「16番・すずめ模型 軌道自転車の製作と動力化 その2」