先日私の手元に渡ってきたKAWAIのEH10型電気機関車のレストア作業の第3回目です。
前回までの記事はこちら。
「16番・カワイ EH10のレストア(リペイント) その1」
「16番・カワイ EH10のレストア(リペイント) その2」
引き続き下回りの作業です。
車輪の側面を黒く塗るために硬めのスポンジで冶具を作りました。
車軸端のマスキングを簡略化する為に丸棒に穴を開けた物を挿してあります。
車輪を塗り終えたら台車と台枠を組み、電気配線をします。
車体と台枠間を接続する為の電気接点も追加してあります。
パンタグラフの工作です。
カワイのEH10にはPS14タイプが載っていますが、ご覧の通り台枠しか残っていないのでこれを活用しPS15タイプを製作します。
アクラスのPS16Jを加工し、なんちゃってPS15を作りました。
車体に載せてみます。それっぽく見えるでしょうか。
車体の修正作業へ入りましょう。
凹みを鉄棒などを使ってジワジワと曲げ直しましたが、ホワイトメタルだけあって容易でした。
その後車体全体を研磨し、傷や欠損部分へポリパテを盛り付けます。
なんだか実車の全般検査みたいですね。
貫通路の欠損部分はプラ板で継ぎ足して復活させました。
パテが硬化したら全体を水研ぎして仕上げます。
この辺りの作業はフィギュアのガレージキットを組んでいる時の感覚と同じですね(笑)
塗装へ入ります。
車体の洗浄後にフィニッシャーズのマルチプライマーを吹き、Fモデルの黄色1号を吹きます。
今回マルチプライマーを初めて使ったのですが、エアブラシでの吹き付け時の調子が良く、車体への食い付きも良好で使い易かったです。
黄色帯となる部分をマスキングし黒色を吹きます。
ナンバーは車体にモールドされていますので磨き出しましょう。
周囲をマスキングし、2000番の紙やすりに石鹸水を付けながら磨き出しました。
その後全体へ半光沢クリアーを吹いて塗装作業はおしまいです。
車体内部の配線を行います。
前照灯用LEDから出したリード線を台枠との電気接点用のスプリングへ繋ぎます。
窓ガラスを入れます。
前面の窓だけははめ込みにしたかったので、厚手の透明プラ材を切り出して製作しました。
切り出した窓ガラスの周囲にPOSCAの灰色を塗りHゴムとしました。
避雷器と信号炎管はKATOの分売パーツ、ホイッスルは天賞堂の古いパーツの利用です。
ヘッド・テールライトレンズはアクリル丸棒の削り出しにて。
以上、次回へ続きます。
続きはこちらへ。
「16番・カワイ EH10のレストア(リペイント) 完成」