トミーの旧集電方式用の集電シュー(品番JS21)が売っていないのでいくつか試作してみました。
互換品が売っていれば話が早いんですけどね・・・!(売ってるのかな?)
・その1
0.5mm径真鍮丸線をそれっぽく曲げた物+燐青銅板の帯材(スプリング受け用)の組み合わせ。
製作は簡単ですが台車取り付け部分での座りが悪いので数両分作った所で打ち止め。
・その2、その3
0.4mm径真鍮丸線を台車取り付け部分で安定するように適宜丸めた物+燐青銅板の帯材。
台車内で安定するよう真鍮線の中央部分を丸めて2タイプ作ってみましたが、いまいち効果が無かったので不採用。
・その4
0.4mm径真鍮丸線の中央部に燐青銅板の帯材を付けた物+燐青銅板の帯材。
台車内での座りが多少改善されましたが、燐青銅板と真鍮丸線を合わせた厚み若しくは真鍮丸線を取付けた場所が原因で台車内側へ向かって傾く事があります。
なので数両分作った所で製作は打ち止め。
真鍮丸線と帯板の位置関係は下図の通りです。
赤・真鍮丸線
緑・燐青銅板
青・燐青銅板(スプリング受け)
・その5
0.4mm径真鍮丸線の中央部に燐青銅板の帯材を付けた物+燐青銅板の帯材。
その4で作った物の真鍮丸線の取付位置をスプリング受け側に変更した物。
変更点は下図の通りです。
赤・真鍮丸線
緑・燐青銅板
青・燐青銅板(スプリング受け)
今回はさらに、車輪に当たる部分の真鍮丸線をヤットコで潰して平らにしました。
その4でもやっていますが、真鍮丸線は車軸に程よく接触するよう上方に曲げています。
結果はそこそこ良好でしたので数十両分製作。
ハンダ付け箇所と部品の数がその1~3と比べると多いので、数多く作るとなると地味に面倒です。
・その6
その5よりも良い方法は無いのかと考えつつインドの方々の板金作業による物作りをYouTubeで見て思いついたのがこちら。
まずは0.6mm径真鍮丸線を集電シュー状に曲げます。
小型ハンマーと金床(今回は万力の側面を使いました)を用意し、先程曲げた真鍮丸線の表裏を軽く叩いて平たくします。
叩き終えた物に燐青銅板のスプリング受けを付けて完成です。
叩く工程が増えましたが、ハンダ付け箇所と部品点数が減ったので良しとしましょう。
台車への取付状態はこのように。
台車内でも比較的安定した動きになりました
真鍮丸線の厚みやスプリング受けの取付位置等改善点はまだまだありますが今後はこの方式で製作しようと思います。
以上!