テレビ番組「田舎に泊まろう」を視ました。
テレビ局と有名タレントが突然田舎に現れて、「泊る所が無いので止めて欲しい」と家々をまわり、「田舎」の方々の善意に甘えて、泊めてもらって、食事をごちそうになって、「一宿一飯のお礼」と称して、仕事手伝ったり、掃除をしたりして帰ります。
視聴率は2桁を維持しているそうなので、人気番組のようです。
電波少年ならいざ知らず、テレビ局と有名タレントが突然田舎に現れて、泊る所が無いという状況が不自然なので、泊めてくれる人の善意を半ば強制しているとと感じました。「一宿一飯のお礼」もお約束となっていて、半ば押しつけ的にお礼と感じました。
泊めてくれる方は、いい人ですが、いい迷惑ですね。痛々しい感じさえしました。もうこの番組を視る事は無いでしょう。
この番組が好きでよく視ている人に訊くと、「田舎の人の親切心が視られていい。心が温まる」と答えました。かわいそうだとは思わないようです。番組が自宅に来たら、泊めるのかと訊いたら、「断る」と答えました。
どうも番組に出ている泊めてくれる方の状況を我が身に置き換えて考えない人たちがこの番組の視聴率を上げているようです。しかし実際に、番組が自宅に来たらやっと状況を理解し、断るのです。
現代日本人には惻隠の情が薄れてしまったのかもしれません。