毎年この時期に、お店に鷺草を届けてくれる方がいて、
サギの飛ぶ姿に似たちいさな白色の花は
特徴ある姿ながら主張しすぎず、
みる人を涼やかにする。
ほんとうに愛らしい花だと思う。
今年もこの季節が来たかぁと、少し、しみじみする。
自然の儚さもうつくしいが、
職人の手で緻密に、より永い生命をと造りだされるモノも、
またうつくしい。
そこには、終りなき研究開発があり、自然と人の手と、相反するようでいて
その両方に魂は宿っている。
キカイ式時計が愛され続けるのは、
人の横顔の様に、経験に裏付けられた魅力がどんどん増していくからだと思う。
もちろん、この時計にも、そんな未来があるのです。
永いスパンで考えるからこそ、今をたいせつに。
そんな風に思います。