今回のオリジナル「GP1966林時計鋪モデル」において、こと日本においてGPの知識は他に類を見ない有識者の方にコメントを戴きました。嬉しくもあり、重く受け止めた次第です。また、レギュラーモデルの1966を何カットか撮影しましたので、参考にして戴ければと想います。
『GP1966シリーズは、久々にラインナップに加わった、王道の丸型クラッシックの時計でありながら、イマイチ物足りない部分を持っていたと思います。それは、ジラールペルゴというブランドらしさの欠如。
行儀の良い優等生的なスイス時計は、他に沢山在りますが、このブランドの魅力は、王道の中にほんの少しの艶っぽさを足して、デザインにまとめ上げている点にあると思うからです。1966AUTOは、万人受けするスタンダードさと、大人向けの高級感を追求した結果、本来のブランドの魅力を忘れてしまっていたように思います。
1966というモデル名が示すように、1960~70年代の良さを遺しながら、現代風の力強さも求めたい。そしてそこに、ジラールペルゴらしさ。
それらを融合させた形がこのダイアルに魅ることが出来る。
インデックスと針を際立たせ、コントラストをハッキリさせることで生まれた迫力は、ケースデザインを変更せずに、ダイナミックな時計への転換を実現しました。
ローマ数字を採用したことで、クラッシックさとの共存にも違和感がない。このデザインは、38mmだからこそのバランスで、40mmオーバーでは主張し過ぎるものになったでしょう。又、紺色のストラップというところが林時計鋪さんのセンスを感じます。』