
メトロ ネオマティック Ref.MT130014W2
最近ネオマティックのご紹介ばかりですね。
今回はメトロです。
タンジェントと並びネオマティックシリーズ最小の35mm径です。このサイズはこれまでのノモス定番サイズと同じですね。

メトロ ネオマティック Ref.MT130014W2
細かい所まで考え抜かれたデザインは流石です。
凄い特徴がある訳ではないのですが、色んな意味でホッとさせてくれる時計です。
洋服と同じように時計業界にも流行り(トレンド?)みたいなものは確実に存在します。それが悪い訳ではありませんし当然の事です。しかし機械式時計(粗悪品除く)に限っては使用出来る期間が非常に永く、次の次の代くらいまでは少なくても使って頂けます。流行りだけで終わってしまうと何か寂しい気もします。これは個人的な意見ですが。ノモスの時計って流行に左右されている訳ではないので、恐らく後年にも評価される時計だと思います、その証拠にここ20年以上定番のタンジェント、オリオン、ラドウィック、テトラのデザインは全くと言っていい程変っていません。機械のアップグレードは何度かありましたが、これ程長い期間デザインを変えていないモデルは他社にはほぼ存在しませんよ。完成したデザインは変える必要が無いという考え方ですね。

メトロ ネオマティック Ref.MT130014W2
ダラダラと続けますが、最近の機械式時計業界の流れとして復刻版のような時計が多いです。例えば、オマージュモデルやヴィンテージコレクションと言うような言葉をよく耳にすると思います。そういう時計ってだいたい1940年代~1960年代のモデルを参考に作っています。アンティーク(ヴィンテージ)市場でも人気が高いのはほぼこの年代の時計ですね。ここ数年で1910年~1930年代のパイロットウォッチをイメージしたようなモデルも増え、ある意味これが現在のトレンドなんでしょうね。メトロシリーズのケースって元々はこの頃のパイロットウォッチのケースを今のデザインに落とし込んでいるんだと思います。
問題は1970年代~1980年代です。モダンヴィンテージというような言い方もされている年代なのですが、この年代の復刻版ってほとんど無いです。もちろんゼロでは無いですが。この年代はクォーツショック真っ只中で機械式時計衰退期と言えます。倒産メーカーも多く、持ち堪えたメーカーは機械式とクォーツを共存させながら必死に頑張ったのだと思います。この時期というのは迷走していた時期とも言えるので色んなデザインの時計が生まれ、そこにはまたトレンドみたいなものがあり、その後機械式時計復活とも言える80年代後半から90年代にさしかかっていく訳です。
つまり、現在では70年代~80年代くらいの時計は受け入れられにくいと言う事ですね。同じように、現在の時計が40年後と考えるとどうでしょうか?当然そんな事誰にも解りません。しかし厳しい時計は多いのではないでしょうか。多分。10年20年後というスパンで考えてもそうだと思いますよ。

メトロ ネオマティック Ref.MT130014W2
メーカーの方向性がしっかりしているNOMOSはこれからも強いメーカーだと思います。
柔らかい印象の時計ですが、内に秘めた強さを感じます。
イイ時計ですよね。

メトロ ネオマティック Ref.MT130014W2

メトロ ネオマティック Ref.MT130014W2

メトロ ネオマティック Ref.MT130014W2

メトロ ネオマティック Ref.MT130014W2
メトロ ネオマティック
Ref.MT130014W2
ケース径:35mm
ケース厚:8.06mm
防水性:30m
¥475,200(税込)

林時計鋪
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