2003年弊社販売分のアルフレッド・ロシャーの未使用品です。
当時40本生産されその内10本がこの黒文字盤だったそうです。
当時でも90万円くらいしていましたが、今では考えられない値段ですね。
アルフレッド・ロシャーは現在ではマイナーなメーカーかもしれませんが、1930年頃ジュウ渓谷に設立された高級時計の下請けメーカーでした。非常に技術力の高いメーカーでした。現在は買収されメーカー自体は存在していません。
今回ご紹介のモデルは18KYGケース(尾錠メッキ)でケース径は38mmと言われていますが、実際は36mm程度に感じます。文字盤のデザインも古典的で良いですよね。
1940年代からバルジュー社で生産されたcal.88を搭載しています。
バルジューの中でも非常に複雑で生産数が少ない最上級モデルです。
トリプルカレンダーと、30分積算計12時間積算計のクロノグラフと、ムーンフェイズを備えた凄い時計ですね。
コインエッジのケースもイイですし、クロノプッシュボタンの形状もGoodです。
ケース径38mmに対してケース厚は13mmとやや厚めです。ただその内3mmはドーム型風防の厚みですので厚みは感じません。因みにプラスチック風防です。
ケースサイドに2か所プッシュボタンがついていましてココでカレンダー調整を行います。
最後にムーブメントです。
搭載ムーブメントはバルジュー88のデットストックムーブメントをアルフレット・ロシャー社で手を加えています。
前回ご紹介した、GP1966コラムホイールクロノグラフやランゲのダトグラフのように磨きまでやりきった機械ではありませんが、cal.88自体が非常に存在感があり、まさに見せるべきムーブメントですね。
cal.88
振動数:毎時18,000振動
石数:17石
コラムホイールでキャリングアーム方式。
現在PP社の手巻きクロノにも採用されています。
機械がお好きな方にも満足頂けるのではないでしょうか。
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