高いヒアリング能力、たくさんのアイデアを持っているか
言うまでもなく当たり前のような話ですが、ケアマネジャーは利用者の身になって最適な介護サービスが受けられるように支援していくお仕事ですから、利用者の方やご家族のお話を、しっかり聞く能力に長けていなければなりません。ケアマネジャーとしてある程度の経験もあり、そして仕事として毎日のこととなりますと、利用者の話やご希望は二の次という感じで、自分の考えたその場しのぎのケアプランを押し付けてくるケアマネジャーも少なくありません。また、介護保険に関するサービスだけの知識が豊富なだけでは、ケアマネジャーとしてはまだまだ未熟です。介護はつまり、高齢者の方にとっては自身の生活ですから、その生活をしっかり支援できるよう、生活全般的な情報や、介護保険範疇外の介護サービス、医療や福祉関連のことなど、たくさんの情報を持っていてアイデアが豊富な方が、頼れるケアマネジャーといえるでしょう。
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ケアマネジャーと上手に付き合うコツ
- 自分のことをたくさんお話しましょう
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- ケアマネジャーと上手に付き合うためには、自分のことをよく知ってもらうことが何よりも大切です。自分の生い立ちや好きなこと・嫌いなこと、体調面や心配なこと、同居家族はもちろん、別の場所に暮らす家族のことなど、なんでもケアマネジャーに話してみましょう。誰でもその人のことをよく知れば知るほど、情というものが沸いてきて、自然と親身になってしまうものです。
- また、ケアプランの作成においても、自分自身のことを性格から身体の状態、経済的状況、家族のことまでよく知っていると、より貴方にピッタリのケアプランを作ってもらいやすくなります。
- ケアマネジャーは、介護に関係のある話はもちろん、介護に直接的に関係のない話からもヒントを得て、最適なケアプランを立ててくれます。金銭的なことは、話しづらいこともあるかと思いますが、介護サービスが完全に無料でない限り、経済的な事情はケアプランを考える上で重要なこと。だからこそ、しっかり、介護サービスに費やすことができる費用について、お話しましょう。
- そして、できることならケアマネジャーさんのことも、いろいろ聞いてみましょう。単なるサービスの提供者と消費者、という関係ではなくケアマネジャーと貴方との関係は信頼の上に成り立つことが大切です。人間関係は、お互いにその人のことを知ることから深くなっていくものです。
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在宅介護をサポートする居宅介護支援事業所
最適な介護生活を実現するための拠点
介護サービスはさまざまなものが存在しますが、これらのサービスは、自らが希望して「お願いします」とサービス提供者に申し込めばOKというものではありません。介護サービスの利用には必ず、居宅サービス計画書(ケアプラン)というものを作り、これに基づいて、介護サービスを受けることになります。
介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホーム等へ入所せず、在宅介護をする高齢者の方やその家族にとって、ケアプランは介護生活を左右するとても大切なもの。介護サービスを受けるためには要介護認定を申請しなければいけませんし、ケアプランの作成をケアマネジャーに依頼する必要があります。
こうしたときに、在宅介護者のケアプラン作成や介護サービス提供事業者との連絡、調整等を行ってくれるのが居宅介護支援事業所です。県から指定を受けた介護支援専門員(ケアマネジャー)が在籍し、さまざまな介護に関する相談ができることから、在宅介護生活者にとって、なくてはならない存在となっています。
全国にある居宅介護支援事業所は、2013年時点で約3万7,000施設登録されており、上記に示した表にある通り、要介護1から要介護5の方まで利用者数のいる機関です。要介護度別に内訳を見てみると、要介護1~2の方が大半を占めており、介護度が上がるごとに利用者数の割合は減っています。
上記の図にある通り、要介護認定を受けた高齢者やその家族の居宅介護支援事業所への相談や支援には費用は一切かかりません。ケアマネジャーの作成するケアプランに基づいて介護サービスを利用した場合は、直接サービスを提供する介護事業所に支払うだけですから、無料でしっかりとしたアドバイスを受けられるのであれば利用しない手はありません。
介護が必要になったら必ずお世話になる場所ではありますが、居宅介護支援事業所にいってお金をとられることはありませんので、要介護認定を受けたらまずは足を運び、アドバイスをもらうようにしましょう。
ケアマネジャーが、介護を必要とする高齢者やその家族にとって大切な介護生活のパートナーであることはお伝えしました。だからこそ、ケアマネジャーを選ぶ際にはきちんと自分の状況に適切なアドバイスや対応をしてくれる専門性を持ったケアマネジャー選びも大切になってきます。
例えば、持病のある方や介護度が比較的軽度で自立支援を重視したい方など、一人一人状況が違い、必要とする介護サービス内容が異なります。居宅介護支援事業所で働いているケアマネジャーは約半数が介護福祉士の資格を持っており、次いで看護師・準看護師の資格保有者が多くなっています。
ケアマネそれぞれのバックボーンにある専門的知識も、いざケアプランの作成や調整を行ってもらう際に生きてくることもありますので、どんな経歴のあるケアマネジャーなのか、聞いてみるといいでしょう。
居宅介護支援事業所やケアマネを選ぶ際は自分に合ったサポーターとなるかの判断を!
ここまで見てきたように、「居宅介護支援事業所」「ケアマネジャー」と一言で言っても、それぞれの事業所や人によって得意分野や相性があります。特に、居宅介護支援事業所の約9割が何らかの介護サービス事業所を併設していますので、ご自身が利用したい介護サービス事業所に併設された居宅介護支援事業所にケアプランの作成を依頼することは、介護生活をスムーズにはじめるひとつの秘訣。
ケアマネジャーとの相性等もしっかりと吟味しながら、きちんと事業所やケアマネジャーを選び、介護生活をよりよいものにしていきましょう。
ケアマネジャーに要望やご自身の状況を遠慮せずきちんと伝えるとともに、相性のいい信頼できるケアマネジャーを見つけることも大切になってきますので、他の介護サービス利用者からの評判や、ご自身との相性等を考えてしっかりとしたケアマネジャー選び、関係づくりをしていくと良いでしょう。
ケアプラン作成その1:アセスメントを受ける
一般的に「アセスメント」というと、「評価・査定」というような意味があります。ケアプラン作成におけるアセスメントとは、介護サービスを利用したい本人やご家族の希望を把握し、家庭環境や利用者の方の体調などの状況を確認したうえで、どのような介護サービスをどのように提供していくかを評価するための、言わば面接です。アセスメントは、ケアプランを作成してくれるケアマネジャーにご自身の希望や状況を把握してもらうためにも重要なファーストステップとなります。ここで遠慮をしてしまうと、ご自身に合っていないケアプランとなり、後々の介護生活に大きな影響を及ぼしますので、些細なことでもキチンと伝えておきましょう。ケアプラン作成その2:ケアプラン原案を作成
アセスメントでさまざまな状況や要望を聞き取り、その情報を元に利用者のニーズを把握したうえで、まずは仮のケアプランを作成します。この仮のケアプランを元に、受入れ可能なサービス事業者と連絡調整を図ったり、利用者に見せたりして希望と相違ないかを確認します。こうした作業を経て、調整する必要があれば再度、要望や実際の介護施設の受入れ状況等を踏まえてより現実的なケアプランを作成していきます。いわば、この段階はケアプランを希望に合ったものかどうか確認し、練り直す作業となるのです。ケアプラン作成その3:カンファレンスからケアプラン完成まで
ケアマネジャーが作成したケアプラン原案を元に、介護サービス提供者とケアマネジャー、そしてご利用者の方やご家族で話し合いの場が持たれます。これが、いわゆる「カンファレンス」と呼ばれる段階で、プランの検討や承認をしてもらいます。このカンファレンスは、ケアプランを定期的に見直す際にも開催され、介護施設に入所している場合は、在宅復帰に向けての相談や要望等もこの場で伝えられます。介護サービスを利用する本人も含めた関係者が一同に集まり、最終的に全員の合意が得られれば、利用される方とご家族にケアマネジャーがその詳細を説明し、承認印を得て、ケアプランが完成となります。
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