上海下町写真館2014

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上海ライフ:虹口区「四川北路」を歩く(1)-昆山路のキリスト教会

2014-11-25 06:00:00 | 上海ライフ

1.四川北路から東へ曲がる
外灘の建築物は銀行やホテルや商社の建物なので「生活感」が感じられませんが、虹口区の建物は住居や商店が多いので生活臭が身近に感じられます。

2.景霊堂



1882年にメソジスト派アメリカ人宣教師Y.J.Allen(中国名:林楽知)が創設した初期の教会学校「中西書院」の礼拝堂が前身でした。
1907年に建築された教会は彼を記念して景林堂と改名しました。

当時「中西書院」は道の反対側にあり、中国人の上流階級子弟を学生とし成功を収めました。
1911年に中西書院は同じメソジスト系の大学と合併。1915年には昆山路の校舎は東呉第二中学校となり、1927年には東呉大学法学院と改称しました。

1927年に新しい教会が現在の地に再建されましたが、太平洋戦争時には日本軍に占領され重慶に移転しました。
1952年には他校に吸収され廃校となり、跡地は上海財形学院夜校部となりました。

3.昆山路135号



文革時には宗教活動が一時中断されていましたが、1981年より宗教活動を再開し、現在の名に改名されました。

4.上海市優秀歴史建築の碑



上海市優秀歴史建築の碑にも宋家三姉妹の父、宋耀如がここで牧師を務めていたことが記載されています。

5.日曜日の朝は讃美歌が響く



今でも宗教活動が盛んで、800人を収容できる礼拝堂では日曜日の朝にミサが行われ、美しい讃美歌の声が響いています。

6.すぐ近くに地下鉄10号線の四川北路駅、またやや離れて12号線と10号線の交差する天潼路駅ができ、再開発が迫ってきています。




7.薄れ行く共同租界の雰囲気はこれからいつまで残っているでしょうか。




撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 L IS


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