1.区立病院の点滴室
1週間前程からのどが痛く、日本から持参した風邪薬を服用していましたが、飲み切ってもひどい咳が止まらないので上海の病院へ行きました。
上海市の病院のほとんどは公立で、市立、区立、地区の診療所の三種類があり、好きな病院を受診できます。
市立病院は混んでいるので徐匯区中心病院を受診しました。
2.問診部
総合病院は「救急」と「問診」の受付がありますが、一般の「問診」窓口へ行きました。
3.診察科目
入院施設もある大きな病院で診察科目も細分化されています。
気管支炎が疑われるので、呼吸内科を受診することにしました。
公的健康保険がある上海市民は1日の制限金額以内であれば保険残高から引き落としされ、当日の現金支払いは不要ですが、
外国人の私はすべて現金前払いです。
以下に病院内の診察手順をご紹介します。
4.受診登録と受診カード
3階の内科受付で受診登録をし、公的保険がないので「受診カード」と「問診病歴書(カルテ)」を入手します。
ここでは
自費検査費3元、検査費7元、受診カード代1.5元の合計11.5元支払います。
5.診察待合室
市立病院とは違い、あまり混んでいません。
市立病院では受診登録をすると、すべて受信番号が待合室に表示されますが、ここでは来た人から順に並んで待ちます。
6.担当医
呼吸内科の担当医で問診と聴診で検査項目が指示されます。
血液検査料50元、レントゲン検査料70元を1階の薬局会計で支払い、領収書を入手します
7.血液検査
領収書を見せ血液の採取を受けます。指先を針で刺し、1滴の血液を採取し、15分ほどで結果が出ます。
8.レントゲン撮影
同じく領収書を見せレントゲン検査を受けます。30分ほどで結果が出ます。
9.検査結果
血液検査では白血球の量が標準値より多く、体内に炎症があるようです。
レントゲン検査結果はレントゲン医師が判定しますが、両方の気管支炎と記載されています。
10.医師の判定と処方箋
検査結果を担当した医師に持参し病名を判定してもらい、点滴薬の「注射証」と薬局の「処方箋」を入手します。
11.アレルギー検査
抗生物質の投与を受ける必要があり、事前にアレルギー検査を受けます。
判定薬剤を腕の皮膚に刺し、20分程で腫れがなければ陰性です。
「注射証」に陰性のゴム印を押してもらい、薬局会計で支払いを済ませ、領収書を持って薬局へ行き「点滴薬」と「飲み薬」を入手します。
12.点滴室と点滴薬
「注射証」と「点滴薬」を持って2階の注射室へ行き点滴を受けます。
点滴が終われば帰宅できます。
点滴は3日間必要で、2日目からは直接点滴室へ「注射証」と「点滴薬」を持って行きます。
13.飲み薬
12錠入りで「12時間毎に症状により2-4錠又は医師の指示により飲む」と書いてありましたが、最初は6時間おきに2錠飲みました。
後で知人に聞いた話ではこの種の風が流行しているそうでした。
今回は熱が出なかったのですが、薬が切れると咳が連続的に出て体を消耗させてしまいます。
診察も大変な手間で、歩けない状態や高齢者では家族の援助がないと一人で受信することは到底無理です。
設備や医療水準は低くはないのですが、「患者にやさしい医療」はまだまだのようです。
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