被災者の方々は大変ですね。はたから見ても生き地獄を体験させられている感じが伝わってきます。
しかしこの一時帰宅に関して今朝のテレビでやってましたが何か起きても自己責任でと言う誓約書に一筆書かされてから現地入りするそうです。
おかしくないですか。
国や東電の都合で建設した欠陥原発のおかげでこの人々はすみかやペットなどのありきたりの生活を奪われているのに、その人々に対して一時帰宅も自己責任って・・・なぜ!?。
まるで戦時中の大日本帝国の思考であろうか、それともお役所にありがちな自身には全く責任はないと言う外堀を今のうちに作っておくつもりなのか。
何れにせ原発推進してきた東電、国はもちろんの事、両者が過去安全であるとの指針を示したので原発を誘致し交付金を貰っていた地元自治体にも大きな責任があると思います。
その責任を被災者住民にこういう形で当てこすりするのは行政として間違いではないでしょうか。
つかの間の一時帰宅、愛犬と悲しみの対面も(読売新聞) - goo ニュース
2011年5月10日(火)22:28
記者も防護服を着て福島県川内村の警戒区域に入った。午前11時過ぎ、村民体育センターから報道陣用のバスに乗り、住民を乗せた5台のバスに続いた。
道すがら、菜の花畑や豊かな山菜が見られ、初夏の彩りに包まれていた。だが、気密性の高い防護服は暑くて息苦しく、汗ばんでゴーグルは曇る。新緑の山道を30分ほど走り、吉野田和地区に着いた。10世帯17人が帰宅する地区だ。
穏やかな風景と似合わない防護服姿の住民は、やりきれない思いで通帳や衣類などを袋に詰めていた。
同県矢吹町で避難生活を送る秋元昭一さん(60)は自宅前で一度立ち止まり、恐る恐る犬小屋に近づいた。震災後、ペットの犬2匹に餌を与えるため自宅に数回戻ったが、この40日間、世話ができなかった。今回の帰宅の最大の目的は、愛犬の様子を確かめることだった。この日の帰宅ではペットの持ち出しは出来ないことになっている。
「ジョン」――。愛犬の名を静かに呼んだ。反応がない。犬小屋に近づくと、アイリッシュセッターのジョン(雄、15歳)は、もう1匹の子犬と一緒に体を丸めたまま死んでいた。
「助かる命だったのに、本当にごめん……」。肩を震わせ涙を流しながら、亡きがらをそっと抱きしめ、わらを敷いた穴に葬った。