『「俺コロナ」なぜ愛知で多発 県民性?目立つ中高年男性』
という記事を知る。
記事で指摘されているように、
県民性とは無関係。
ただ、
県の社会構造は、「俺コロナ」の背中を押しやすいのかも。
にて紹介した通り、
愛知県は、
クルマ社会、自動車社会、モータリゼーション社会
です。
そもそも、
自動車に乗ってしまえば、飛沫感染から「一応」免れることができる。
車体の中に入ることによって、
他者どころか、社会との社会的距離さえ、取ることができる。
だからこそ、
ドライブスルー豊田マルシェ in 豊田スタジアム
https://www.toyota-stadium.co.jp/topics-detail/522/
などという自動車に乗りながら、物産を買う行事すら催される。
この行事は、東海地方のニュースで紹介されてました。
正直言って、異様さそのものでした。
社会との社会的距離さえ、取っていることへの「異様さ」なのでしょう。
さて、
「俺コロナ」と言われる側にとっては、
社会の外側から「生物兵器」を投げ込まれるが如く。
一方、
「俺コロナ」と言う側にとっては、
社会を小突くが如く。
これは、社会の中にいない事を前提とする行為。
「俺コロナ」と言う側
と
「俺コロナ」と言われる側
との間には、
社会的距離というには深すぎる隔たりがあるのでしょう。
車体の中に入ることによって、
他者どころか、社会との社会的距離さえ、取ることができる。
車体の中に入ることに慣れていることが、
社会的距離というには深すぎる隔たり
を生む一因になっているのでしょう。
ただ、それだけでは、愛知県に匹敵するモータリゼーション社会・沖縄本島で、「俺コロナ」が大して起きていない事を説明できない。
蒲郡市での犯行が、地元メディアでの報道(夕方のニュースでも時間割いていました)を介して、模倣犯を数多生み出した、
という見立てもあり得る。
しかし、地元メディアは愛知県だけでなく、岐阜県三重県にも同内容を報道(ていうかマスメディアは概ね、東海三県一体です)。
なのに、岐阜県三重県では、同種の犯行は聞かない。
なので、他の要因がありそう。
そもそも、愛知県には、厳然たる社会階層がある(これ自体は沖縄県にもあるようです)。
しかも、実力(学歴・職歴)で以て易々と駆け上がる・駆け下ることのできる厳然たる社会階層(一方、沖縄県の階層は生れた時点で半ば決まる)。
公立進学校→東大・京大・名大・南山大→在名大企業
が、ありがちな駆け上がりコースです。
その階層の一つから他の階層を見ようとしても、
その様子を見ることはできない。まるで、他の階層が全て霧の中にあるが如く。
一連の犯人たちは、おそらく下の階層に属していたのでしょう。
そのことを念頭に置くと、
『高須院長、コロナばらまき男性死去に「ひとりぼっちで死ぬのが怖かったんだろうな」 』
という同情的な反応を示した背景。
(ちなみに高須院長は、医者への特急コース(東海高校→医学部)の人です。)
『「俺コロナ」なぜ愛知で多発 県民性?目立つ中高年男性』
では、「自己顕示欲」「社会に対する恨みを晴らす」などという分析が、おそらく上の階層に属していそうな方によって語られていた。
むしろ、
お手軽なゲリラ的階級闘争
の方が、しっくりくる。
ちなみに、
「あいちトリエンナーレ」周りの話題が、「文化の話題」としてイマイチ注目を集めにくい一因も、厳然たる社会階層にあるのでしょう。
「現代美術」≒「無関係」の構図が、多くの階層に共有されているのでしょう。