NHKによると、日本産婦人科医会は「薬の価格はおよそ5万円とみられ、診察料などと合わせると、10万円程度になることが予想される」としている。公費負担の制度はないため、全額患者側の負担になる。手術も10万円はかかるため、経口中絶薬が利用できるようになっても金銭的な負担感は大きく変わらないことになる。
メフィーゴパックについて
【製造販売後の管理方法について(案)】本剤の流通は、「妊娠中期における治療的流産」に適応を持つ「プレグラン ディン腟坐剤」と同等の厳格さをもって管理する。
本剤の投与(ミフェプリストン経口投与及びミソプロストールの口腔内への 静置)は、母体保護法指定医師による確認の下で行う。
本剤による人工妊娠中絶は、緊急時に適切な対応が取れる体制を構築してい る医療機関で行う。なお、公益社団法人日本産婦人科医会との協議において、 本剤販売当初は国内での経口中絶薬の使用経験が乏しいことを考慮し、十分 な使用経験が蓄積され適切な使用体制が整うまでの間、有床施設において外 来や入院で本剤が使用されるものとされた。
有床施設
を要するとされた理由は、
人工妊娠中絶用製剤
メフィーゴ® パック
の添付文書案
から窺い知ることができます。
本剤を用いた人工妊娠中絶に先立ち、本剤の危険 性(重度の子宮出血や感染症)及び有効性(中絶 が達成されない場合があることやそのときの処置 を含む)、並びに本剤投与時に必要な対応(本剤 投与の適否や人工妊娠中絶の成否を確認するため の来院、異常が認められた場合の対応方法等)を 本剤の投与を受ける者に十分に説明し、同意を得 てから本剤の投与を開始すること。
2本剤投与後に、失神等の症状を伴う重度の子宮出 血が認められることがあり、外科的処置や輸血が 必要となる場合がある。また、重篤な子宮内膜炎 が発現することがあり、海外では、敗血症、中毒 性ショック症候群に至り死亡した症例が報告され ていることから、緊急時に適切な対応が取れる体 制(異常が認められた場合に本剤の投与を受けた 者からの連絡を常に受ける体制や他の医療機関と の連携も含めた緊急時の体制)の下で本剤を投与 すること。
キッチリ体制を整える必要がある医薬品。
当方の記憶では、抗がん剤「サリドマイド」以来か。
安全はタダではない。
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