コロナ禍以前
けいれんは10分以内にほとんど止まりますが、実際経験してみると1分間のけいれんでも実に長く感じます。15分以上続く場合には、速やかにけいれんを止める処置をする必要があるので、救急車で病院に搬送しましょう。1時間以上けいれんが続くと、脳の機能に影響することがあるからです。
子どものけいれんで最も多いのは「熱性けいれん」です。熱性けいれんは、字のごとく「熱があり、けいれんを起こす病気」です。生後5、6か月から5、6歳までの子どもに使われる病名で、尚且つ熱の原因が髄膜炎、脳炎など中枢性疾患や代謝性疾患ではないときです。
熱性けいれんのマネジメントで重要なことは,とにかく「中枢神経感染症・脳症を否定すること」です。これらの予後は非常に重篤ですが,逆に早期発見・早期治療でそのリスクを軽減させることができます。経験がないうちは,見逃すよりも多少のオーバートリアージのほうがよいでしょう。
2020年
発熱や嘔吐があると驚くが、動いたりしゃべったりして口から水分が取れれば、ほとんどの場合は安静にするうちに治まる。元気がないと感じても呼びかけや軽く肩をたたいて反応するなら、夜間や休日に無理に救急を受診する必要はない。
2023年
発熱に伴うけいれんが10分以上止まらない、意識の回復が悪い、行動がおかしいときには救急車を呼ぶなどしてすぐに受診してほしい
しかし、
熱けいれんで担ぎ込まれた子とその親相手に、
ERの若いドクターが嫌な顔をして、心無い言葉を吐き捨てる、
という経験一つで、
高熱発した子どもを担ぎこむことに、
強い躊躇を覚えるようになるもの。
それどころか、
医療機関は敵対勢力となる。
研修医向けスライド
では、
「心無い言葉かけには注意しましょう」
と指摘。
しかし、
熱けいれんで担ぎ込んだ家族を邪険に扱い、
その一方で、
「救急車を呼ぶなどしてすぐに受診」
と要求する。
矛盾した言動は、それだけで疑心暗鬼をもたらし、信頼を失うことになる。
ちなみに、
38度以上が5日以上続く場合は子ども特有の川崎病などを疑う必要があるので注意。
38度以上の熱なのに意識ないまま動き回る場合も、
要注意です。
(by 川崎病罹患経験者)
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