心のままに・・・

実体験をもとに小説仕立てでお話を書いています。
時々ひとりごとも…

あの日見た夢・・・2

2015-01-30 23:32:02 | あの日見た夢

直(なお)に出会ったのは窓ガラスの前

部屋を借りるために見つめていた不動産屋の窓ガラス

後ろから突然声を掛けられた

驚く私に綺麗な微笑みを浮かべて

もっと驚くような事を言い出したのだ

「もしよかったら一緒に住まない?」って

突然の事にぽかんとしている私に

ますますにこやかに微笑むと

「驚かせてご免なさいね、変だと思うわよね

でもほら、一人で住むとなると

狭苦しい部屋しか借りれないでしょ?

でも二人でシェアしたら

ちゃんとしたキッチンだとか

あ、家賃も割安になるしいいと思わない?」

知り合いでもなく、しかもたった今

ここで出会ったばかりの人間に向かって

何て事を言い出すんだ?って

怪し過ぎるやろ?って

私はその時固まったまま

何も返す言葉が出て来なかった

呆気にとられている私に

とりあえずお茶でもどう?

まるで一昔前のナンパ男のごとく

私の手を軽く引っ張り

近くのカフェへ入ったのだった





あの日見た夢・・・1

2015-01-29 15:21:29 | あの日見た夢

いやな気分がまだ残っている

何となく体がだるい

今日は何もしたくない気分

何度も見たことがある風景

いつだったか 

確かに来たことがある場所

でも、どうしても思い出せず

自分にいらつく

夢・・・か


・・・あ、なお?

あ、じゃないでしょう?

どうしたの?さっきから呼んでるのに

もう時間ないんじゃないの?早く行きなよ

うん・・・

今日はサボろっかな、頭痛いし


またそんなこと言ってる

サボってたら、いつまでたっても達成できないよ

なんかやりたい事があるんでしょ

いつもそう言ってるじゃん


それはそうとあんたさ

なんか嫌な夢でも見てた?

さっき苦しそうに寝言みたいなの

ぶつぶつ言ってたよ

何よ、それ

苦しそうって知ってたんなら

そういう時は起こしてよね

だって、

寝言とかそういうのに付き合っちゃだめって

いつだったか誰かに聞いたような気がする

おばあちゃんだったっけな・・・


そうなの?ま、いいや

とにかく行ってくる



うん、気をつけて今夜はあたし遅くなるから

鍵、閉めて先寝てくれていいよ



わかった・・・

じゃあ行ってくるね


わたし、花と

あたし、直のよくあるいつもの会話だった













こころゆれて・・・5

2015-01-14 15:02:14 | 秘密のつぶやき

握手をして別れた

また会おうなって・・・

勝手な言葉も今は心地よい響き

“また・・・”を心待ちにはしていない

でも心の奥底で何かわからない落ち着いた気持ちが

いくつもいくつもあふれ出している

ふと、いつもの日常に戻る時

空を見上げてリセットする

こういうの・・・悪くない