あの日見た夢
それは、昔から何度も何度も見る夢
いつも同じ場面で目が覚める
私は戦国の時代のくのいちで、
お姫さまを守るために
曲者に斬られて死んでしまう
いつも、同じように追い詰められ
いつも、同じ場所でやられてしまう
誰も助けてくれず
姫さまをも守れず
悔しい思いで目がさめる
この話をすると
みんな明らかに呆れた目をする
一瞬周りの空気が小さく凍りつき
次の瞬間には、みんなくすくすと笑いだす
はいはい、わかったわかった
花はくのいちだったのね
すごいね、なんかわかる気がする
って・・・
いつも、同じ反応だ
今日、昼間に電車で見た時は
いつもよりリアルな気がした
しかも、斬られず助けられた
あのお姫さま
なんとなく
なおに似てたような・・・
なおが帰って来たら
この夢の話をしてみよう
まだなおにはしたことが無い
やっぱりなおも笑うかな?
お腹空いたな
ゲンさんのお店まだあいてるかな
今夜は一人酒するか・・・