愛ーエステ

長年のエステティシャンとしての経験を生かし正しいスキンケアをお伝えします。

恋愛は体力勝負2

2019年07月26日 | 美容

高校生の頃、私に勝手に好きになられて勝手にののしられていた男の子が5人はいた。

 

 

 

 

 

あまりにも不漁が続き、私は下手な鉄砲も数打ちゃ当たるだろうと、

 

 

 

好きな男の子を30人くらい作った。

 

 

 

このうちの1人が私を好きになってくれれば、すぐ両想いになるという作戦を練り、

 

 

 

 

 

網に魚がひっかかるのを待っていたのだが、そう簡単に魚は引っ掛かってくれなかった。

 

 

 

 

私としては相当にレベルを落としたつもりだったのであるが、

 

 

 

男の子が選ぶ女の子のレベルが、はるかに私を上回っていたらしい。

 

 

 

 

そしてその30人からもれた、基準以下の男の子でさえ、私に言い寄ってこなかった。

 

 

 

 

 

正直に言えば全くいなかったわけではないが、

 

 

 

私は自分の嫌いな男の子に好かれても、ちっとも嬉しくなかったので、これは好かれた数には入れてないのだ。

 

 

 

 

私はその男の子が嫌いだった。

 

 

 

友達も彼を嫌い、そのうえ私の母親はPTAの副会長である彼の母親を嫌っていた。

 

 

 

 

 

 

父母会で彼の母親と喧嘩をしたことがあり「あんなにわけのわからないことを言う人は初めてだ」と呆れかえっていた。

 

 

 

 

 

ただでさえ嫌なのに、その上、友達からも嫌われているとあっては私としては、話すらしたくなかった。

 

 

 

 

しかし、そういうのに限って、もの凄くしつこい。

 

 

 

 

 

とにかく嫌われていても何でも、押しまくっていれば何とかなるだろうと考えているらしかった。

 

 

 

 

 

高校生だというのに、すでにオヤジのような雰囲気を漂わせていて、

 

 

 

 

やたら自慢ばかりする彼は「ねぇ、ねぇ」と言いながら、暇さえあれば、すり寄ってきた。

 

 

 

 

 

そのたびに私は彼がにじり寄ってきた距離の2倍、離れていたのだが、

 

 

 

 

そんな事をしても屁とも思わず、「ねぇ、ねぇ」とにたにた笑いながら顔を近づけてきた。

 

 

 

 

 

ある時など地理の授業中に隣にやってきて、突然、手を握られた。

 

 

 

 

にんまりしている彼の手の中にある自分の手を引き抜き、

 

 

 

 

にらみつけてやっても「へへへ」と笑っている。

 

 

 

 

登校時は駅の改札口で待っているし、下校の時には校門の前で待っている。

 

 

 

 

「ちょっと・・・またいるわよ」

 

 

 

 

友達から情報を得ると、私は校舎の裏のフェンスをよじ登って、

 

 

 

 

校門を通らないですむように遠回りをして帰ったこともある。

 

 

 

 

早く諦めてくれないかと思っていたら学年末のクラス替えがあり、彼と別々のクラスになった時は心底ほっとしたものだった。

 

つづく

 

 

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