タイトルの本を買った。
久しぶりのハウツー本。何で買ったかって?
自分の販売方法が一流なのか?それとも三流なのか?確認してみたかった(笑)
日々遊び呆けていた学生時代から初めての外資系化粧品会社への就職。
研修を終え、初めてデパートの化粧品カウンターに立った時、何の苦労も知らず、お嬢さん育ちの私が初めて化粧品を売ったのは男性客への香水だった。
常連客は自分より遥かに年上の怖そうな客ばかりで、そういう方は先輩に任せて私はひたすら彼女へのプレゼントを求めて来る通りすがりの男性客に香水をお薦めし、3か月間でそのカウンターで№1の売り上げをたてた。
男性自身の好みの香りを聞き出すのは当然のことながら、プレゼントしたい彼女の普段のファッション、雰囲気、お仕事などを聞き出し、香水を選んでいく仕事が私には合っていたらしく、同僚からはビックリされたものの、化粧品は全く売れなかったし、売る気もゼロだった。
それから何十年と化粧品販売に携わってきて、如何に商品を売るか?っというハウツー本は山のように買って読み漁った。
売るものがアパレルであれ、宝石であれ、着物であれ、車であれ、家であっても
基本は同じ…一流の販売員は常に「お客様の立場からすすめる」という販売の本質がぶれないことだ。
売れないのは時代のせい、ネット販売のせいだと言われているけれど、売れない本当の理由は一流の販売員がいないことだと思えてならない。
いくら時代が変わり、売り方が変わっても「人は人を信頼して買う」という
購入心理は決して変わることはないと思っている。
お客様の立場からすすめる・・・これは簡単に言えば「顧客への愛」
私は顧客に化粧品の説明をする時、この方の素肌が透明感にあふれ、ツヤツヤしたハリのある肌に変わるだろうことを想像し、話をするのが楽しくて仕方がない。内容成分の説明なんか殆どしたことがない(笑)
何でもかんでも愛で片づける気はサラサラないけれど、ここが基本。
亀の甲より年の劫??