知り合いで、とにかく若い頃の体型を保つのに必死で、ダイエットや運動をして頑張っている人がいるものの、やはり、中高年は難しいと言っている。
その女性は身長が155㎝で65キロあった体重を、ジムのトレーニングとダイエットで43キロまで落とした。
本人は大喜びして、それまでは地味だったのに、若い女性向きの流行の服を着たりしているというが、それだけ痩せても悲しいかな、若い頃の体型に戻れるわけじゃない。
結局は若い恰好をしていても痩せたオバサンにすぎないのだ。
どんなに数値的には若い頃の体重に戻っても、若さまでは戻って来ないのである。
「そりゃ、当然よねぇ~」全てにおいて長続きしない私は深くうなずいた。
やはり加齢は仕方ない。
「自然に逆らわないようにしとこ」これが、いつも私の逃げ場で、ついこの間まで続けていた、ダイエットがわりのカロリーをコントロールする「糖尿病治療食」もやったり、やらなかったりである。
只、健康面を考えると生活習慣病は避けたい。
自ら人体実験をした結果、私はご飯よりもお菓子を食べると体重が増加するので、3度の食事はちゃんと摂って、間食をしないようにした。
ウォーキングもやったりやらなかったりで決して必死にはしない。
この程度のゆるさが怠け者の私には適当なのだ。
私より一回り若く、ここ7~8年で20キロも体重が増加した女性がいる。
17年前に出逢った頃は細身だったのに、あれよあれよと言う間に体格が立派になり、今では焼肉屋で食事をしていて大相撲の新弟子の一団と遭遇しても区別がつかないほどになった。
「どんどん、入る服がなくなっちゃって、困ってますよ。最近は横取りした旦那の服も小さくなっちゃって」
そうは言いつつも彼女が嘆いているのを聞いたことがない。
「太っちゃった。あっはっはっー」といたって明るい。
彼女自身はそのためにダイエットをしようとか、焼肉をやめようとか全く考えていないようだ。
私は彼女を見ていると痩せただ、太っただのと一喜一憂している自分が何と小さい人間であることよと情けなくなる。
これからも体型は崩壊していくであろうが、暗いヤセより明るいデブを目指そう。体が太くなるのと共に、彼女を見習って神経も太くならなければと、心に決めたのだった。
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