1月1日 父が入院となった。
朝の7時頃 家に電話がガンガン鳴り続け、不吉な予感がしたものの、連日の大掃除と お節作りに疲れ果てており、昼位まで爆睡予定だったので 無視して寝ていたら、今度は携帯に・・・。父がセキが とまらず病院に来ているので すぐに来てくれと言われ、顔も洗わずに飛び出した。
元旦に急患に対応する医者に頭が下がる思いだったが、「肺炎を起こしかけているので即 入院してください」と言われた時は 目の前が 真っ暗になった・・・・。
特に旅行に出かける予定が無かったから良かったものの、連日連夜 ビデオ三昧予定の私には これからの毎日 病院で父と一緒かと思うと 正直 頭がクラクラした。
私の父は高齢で 96歳。普通に歩くし、自転車にも乗るし、毎朝、桂駅前にあるミスドに行き コーヒーを友人と楽しむのが日課と言う人。
元、泣く子も黙ると言われた コワーイ警察官だったので 幼い頃から 恐れ多く、まともに話した事さえ無かった人。そんな父と いつまで続くのかわからないが病室で二人で 何をすれば良いのか・・・・とても不安な日々が始った。
出される おかゆの中に梅干、らっきょ、塩昆布などを放り込むのが 私の役目なのだが、大きな体をしている割に好き嫌いが激しく、「食べないと治らないよ!」と偉そうに言っている自分にビックリ 以前なら あり得ないこと・・・・・。
カード式のテレビの挿入口に コインを入れようとしたり、入れ歯を自慢げに見せたり
今迄の父からは 想像もつかないほど、いつの間にか父は 本当に柔らかくなっていた。20代の頃はシベリアに抑留されていた父は 点滴があふれて血だらけになっても、24時間の心電図をとられて動きにくい状況下にあっても 文句一つも言うわけではなく、看護婦さんの問いかけに いつも元気に答えている毎日。
剣道で鍛えられた体は 腰も曲がらず、足も強く、シャキシャキ歩いてはいるものの、この病院の室温は 29度位あり、先日顔を見たら 地割れしているが如く、ガビガビになっており 唇も皮が剥けまくっていた。早速 家の化粧品を探し、一番安物の 腐りかけた化粧品を持って行き、顔につけたら 翌日別人の様に ピカピカの肌に変身 男性も状況に合わせて スキンケアは必要なり。
でも 父が こんな時に入院して 今は本当に良かったと思っている。こんな事がなければ 密に二人で一緒に居る事なぞ 絶対無かったし、これだけ色んな話をする機会も 無かったのではと思えてきて、本当に神様に感謝
早く 回復して家に帰り、又 以前のように元気にチャリンコを漕ぐ姿が見たいものだ。 それまで私は 相変わらず おかゆの中に梅干を放り込み続けねば・・・・。
今日の写真は コンクリートの割れ目から咲いていた 孤独なコスモス
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