先日、いつものように、ぼぅ~っとテレビを見ていたら、ビックリするような事件が・・・・。
この女性は26歳の時に同じ年の男性と結婚した。
共働きをして20年間、子供は出来なかった。
46歳になった彼女は会社で昇進し、部下も出来た。
毎晩、後輩や部下を連れて豪快に酒を呑み、休暇は夫や友人達とアウトドアスポーツを楽しむ、中年夫婦であった。
ある夜、いつものように酒を呑んで家に帰った途端、もの凄くお腹が痛くなってきた。
あまりにも痛みが酷く今まで見た事の無い妻の姿に先に帰っていた夫もビックリして救急車を呼んだ。
一体なにが起こったのかと夫もオロオロしつつ、救急病院で付き添っていると医者がやってきて「母子手帳、持ってきました?」と明るくたずねた。
「はっ?」
夫婦があっけにとられていると医者は「もうすぐ生まれますよ」と言うのである。
夫婦がキョトンとしている間にも「生まれる時間」とやらは迫ってきていて医者は、あっけにとられる夫を残して妻を分娩室に運び、そしてあったいう間に赤ん坊が生まれた。
つまり、この夫婦、というか、この女性は出産直前まで妊娠に気づかなかったのである。
私は、これを見た時、まさか、そんなことがあるのか??大笑いしてしまった。
さすがに取材した人達も疑問を持ったらしく、彼女にたずねると、それなりに理由があった。
当時はまだ妊娠検査薬が一般的ではなかったから、妊娠の兆候というと月のものが無くなって発覚するというのが第一であった。
もちろん彼女にも、そういう変化があったが、すでに閉経している友人もいたので自分も更年期で閉経したと思っていた。
つわりで吐き気があっても二日酔いだと。
夫から「最近、お腹が出て来たのでは?」と指摘されると「中年太り」と開き直っていたらしい。
本人は妊娠していることなどとは微塵も思ってないので、パラセイリングで上空から飛び降りるわ、ダイビングはするわ、全く普段と変わらない行動をしていた。で、十月十日が経過して突然の痛みがやってきたと言うことらしい。
取材を受けた医者も「半年間、気が付かなかった人はいたが、出産当日までわからない人は珍しい」と驚いていた。
逞しいなぁ~赤ちゃんにも、この女性にも、つくづく感心してしまった。
知らなかったとはいえ、毎日、豪快に酒を呑み、飛行機に乗って海外に行ってマリンスポーツまでしていた。
妊婦には飲酒や体の冷えは厳禁だと思っていたし、長時間、乗り物に乗るのも駄目だと思っていた。
そんな注意は全く無視状態で元気な男の子が生まれたと聞くと、妊娠中に、あまり気にしすぎるのもどうかと思ってしまった。
家に帰った途端に陣痛というのも、赤ちゃんがタイミングを見計らってくれたかのような、とても運のいいケースだったと思う。
でも思い出せば、私も妊婦の頃、車で十時間かけて、旦那の故郷の山口まで帰省していたし、酒も呑んでいたし、好きなことをしていた。
このテレビを見て、妊婦さんが、妊娠中ってそんなに気を使う必要もないのか・・・と思ってしまう事は、とても危険なことだ。
このテレビの女性も私も他の人よりも体力があったからこそ、無事に元気な子供を出産できたのであって、普通の人は、やはり慎重すぎるくらい、妊娠中は、大人しくしていた方が良いと思う。
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