鳩山由紀夫前総理に対しては、期待もあっただけに色々な思いもあります。
辺野古基地移設の迷走は、多くの方たちを失望させたし、私が個人的に特にがっかりしたのは、脱原発依存宣言をした菅直人前総理に対して、辞任勧告申し入れをしたときです。
本当に、「鳩山さん、どうしちゃったの?」という気持ちでいっぱいでした。
いい人だし人々に対して優しいから、といっても、政治家に向いているとは限らない、ということはこの時、しみじみ思いました。
詐欺師と詐欺に引っかかってしまう人、加害者と被害者なのかもしれませんが、被害者がいい人過ぎたから、という理由があったとしても、親類家族に迷惑をかけたりしますよね。総理大臣なら、国民にも被害が及ぶ。
どっちが悪いといえば、だますほうが悪いとは思いますが、だまされるほうももう少し思慮があればなあと、いまさらですが残念です。
鳩山政権当時、基地移設場所は迷走の末に、「辺野古以外ない」という結論に至りました。当時の岡田克也外相も、「アメリカの意向として、辺野古以外の選択肢はない」と明言しました。
当時、外務官僚から「沖縄北部の演習場から65マイル以内(約104キロメートル以内)」というアメリカの移設条件が書かれた文書が示されたためだったそうです。
しかし今になって、アメリカからそんな移設条件が出ていたかどうかが、非常に怪しくなってきました。
なぜなら、その件に関して、今、外務官僚は口をつぐみ、その文書自体が出所不明になっているというのです。としたら、時の総理大臣の「移設は辺野古以外」という意志を砕くために作られた、外務官僚の工作だったかも知れない、と思うのも不思議ではありません。
「国会のコントロールに米国は便利」と打ち明ける外務官僚もいるくらいだそうですから。
2016年2月5日の東京新聞より
アメリカでは、政権交代すると、官僚も全取り換えだそうです。
しかし、日本では、政権交代が行われた回数が、戦後70年の間、2度しかありません。それも短い間だけ。
政治家は選挙がありますから少しは禊を受けたりしますが、官僚は、ずっと同じメンバーなので、自分たちこそが国を動かしている、という自負もあるのでしょう。
表向きは、政治家をたてて、従っているように見えますが、政権交代で政策がガラッと変わるなんてことは、彼らにとっては許しがたいことなのかもしれませんね。
民主党政権時代は、野党の壁に加えて、現状維持に固執する官僚の壁もあったし、経済界の壁もあった。宗教法人への課税などもメスを入れようとしていたことから、宗教団体の壁もあった。彼らは、それぞれがいろいろな形で、時にはステルスで、民主党政権を潰しにかかった。マスコミも利用された。
それらの抵抗勢力に、叩かれ続けた結果、党内ですらそれぞれが疑心暗鬼となり、はかなく分裂してしまった。
今度、政権交代をするときは、それらの対策も万全でなければならない。そのためには国民からの応援が必須だと思います。
民主党も、国民も、二度と同じ轍は踏まないで欲しい。
2月11日追記
かつて「川内原発」を読み違える経産相がいましたが、今回は「歯舞」も読めない沖縄北方担当相・・・
官僚に「政治家なんて御し易い」と舐められのは当然です。
官僚にとっては、いちいちチェックされる民主党政権時代より、自民党政権のほうが勝手にさせてもらえてやりやすい、と思うのは当然でしょう。
しかし国民にとっては、どちらがいいことでしょうか。
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辺野古基地移設の迷走は、多くの方たちを失望させたし、私が個人的に特にがっかりしたのは、脱原発依存宣言をした菅直人前総理に対して、辞任勧告申し入れをしたときです。
本当に、「鳩山さん、どうしちゃったの?」という気持ちでいっぱいでした。
いい人だし人々に対して優しいから、といっても、政治家に向いているとは限らない、ということはこの時、しみじみ思いました。
詐欺師と詐欺に引っかかってしまう人、加害者と被害者なのかもしれませんが、被害者がいい人過ぎたから、という理由があったとしても、親類家族に迷惑をかけたりしますよね。総理大臣なら、国民にも被害が及ぶ。
どっちが悪いといえば、だますほうが悪いとは思いますが、だまされるほうももう少し思慮があればなあと、いまさらですが残念です。
鳩山政権当時、基地移設場所は迷走の末に、「辺野古以外ない」という結論に至りました。当時の岡田克也外相も、「アメリカの意向として、辺野古以外の選択肢はない」と明言しました。
当時、外務官僚から「沖縄北部の演習場から65マイル以内(約104キロメートル以内)」というアメリカの移設条件が書かれた文書が示されたためだったそうです。
しかし今になって、アメリカからそんな移設条件が出ていたかどうかが、非常に怪しくなってきました。
なぜなら、その件に関して、今、外務官僚は口をつぐみ、その文書自体が出所不明になっているというのです。としたら、時の総理大臣の「移設は辺野古以外」という意志を砕くために作られた、外務官僚の工作だったかも知れない、と思うのも不思議ではありません。
「国会のコントロールに米国は便利」と打ち明ける外務官僚もいるくらいだそうですから。
2016年2月5日の東京新聞より
アメリカでは、政権交代すると、官僚も全取り換えだそうです。
しかし、日本では、政権交代が行われた回数が、戦後70年の間、2度しかありません。それも短い間だけ。
政治家は選挙がありますから少しは禊を受けたりしますが、官僚は、ずっと同じメンバーなので、自分たちこそが国を動かしている、という自負もあるのでしょう。
表向きは、政治家をたてて、従っているように見えますが、政権交代で政策がガラッと変わるなんてことは、彼らにとっては許しがたいことなのかもしれませんね。
民主党政権時代は、野党の壁に加えて、現状維持に固執する官僚の壁もあったし、経済界の壁もあった。宗教法人への課税などもメスを入れようとしていたことから、宗教団体の壁もあった。彼らは、それぞれがいろいろな形で、時にはステルスで、民主党政権を潰しにかかった。マスコミも利用された。
それらの抵抗勢力に、叩かれ続けた結果、党内ですらそれぞれが疑心暗鬼となり、はかなく分裂してしまった。
今度、政権交代をするときは、それらの対策も万全でなければならない。そのためには国民からの応援が必須だと思います。
民主党も、国民も、二度と同じ轍は踏まないで欲しい。
2月11日追記
かつて「川内原発」を読み違える経産相がいましたが、今回は「歯舞」も読めない沖縄北方担当相・・・
官僚に「政治家なんて御し易い」と舐められのは当然です。
官僚にとっては、いちいちチェックされる民主党政権時代より、自民党政権のほうが勝手にさせてもらえてやりやすい、と思うのは当然でしょう。
しかし国民にとっては、どちらがいいことでしょうか。
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