虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

希望はある

2013年07月26日 | 社会のニュースを考える
東京新聞の本音のコラム、水曜日の斎藤美奈子さんのコラムは、面白いです。理屈以前に心が共感するから。
24日のコラムもとても良かったのでご紹介します。


   秋葉原と渋谷
斎藤美奈子


 参院選最終日の20日20時前、山手線の右と左に位置する二つの街の光景は対照的だった。

 一方は秋葉原駅前。自民党の丸川珠代氏と武見敬三氏の応援に駆けつけた安倍晋三首相が、街宣車の上からこぶしをふり上げて叫ぶ。「誇らしい国をつくっていくためにも憲法を変えていこうではありませんか!」
 歓声とともに日の丸の旗が振られる。演説終了後の「安倍ソーリ、安倍ソーリ」コールはやがて「NHK解体!」「ぶっつぶせ朝日!」などの罵声と怒号に変わった。

 他方、ほぼ同時刻の渋谷駅ハチ公前広場。「選挙フェス」と銘打った特設ステージでスピーチするのは緑の党の比例代表候補者・三宅洋平氏と無所属の山本太郎氏だ。フィナーレで三宅氏は憲法九条を読み上げた。「戦争ボケしているやつらに平和ボケがどんだけ楽しいか教えてやろうよ!」
 スクランブル交差点の対岸まで人が鈴なりだったけど、文字通り老若男女が集まったハチ公前は和やかで明るかった。メッセージの内容と行動様式は同調するのである。

 2つの動画はまだ見られる。ちなみに23日14時の段階で、同じ動画サイトの再生回数は秋葉原(首相演説文)が5200回、渋谷は14万回。ライブの出来の差もあるけれど、これが市民の関心の差。ネット環境がある人はない人にも見せてあげて。希望が見えるから。(文芸評論家)

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今回の選挙は、3年前の政権交代以降、3.11をはさんで、自民党の民主党へのネガティブキャンペーンの総仕上げだったような気がする。

例えば、ファッションの世界で、今年の流行はこの色です、と喧伝する。言うまでもないが、その流行って、多くの人々が、その色を着たい気分だったので、流行色になっている、ということでは決してない。
業界が来年の流行の色はこの色でゆこうと、前もって決めて、準備して用意して、一気に市場に放出することで、一般ピープルはその色を買わされてしまうという、供給側の主導によるもの。

空気は、意図的に作ることができる。

巨額の資金で、大手マスコミを利用し、あらゆる手を使って、嘘でもなんでも、繰り返し言い続ければ、その空気ができてしまう。
まさに、今回の選挙は、自民党の目の上のたんこぶだった民主党を完膚なきまでに叩きのめすためのネガティブキャンペーンの総仕上げ。しかも、民主党内も同じ空気に感染してしまうから、分裂や内輪もめが生まれてくる。

「空気に染まるな」と、つくづく思う。

資本主義社会においては、ひとびとの幸福がお金に換算されることを良しとする。一般的には善男善女と言われている人々でも、無意識のうちにお金を優先させる。罪の意識も感じぬままに。だから、たとえ真実がそこにあっても、目を塞がれたように、見えなくなってしまう。
そして曰く「政治のことはよくわからないけど、景気が良くなるならそれでいいよ」という選択。

「バイオハザード」という映画は、人々が次々にウィルスに感染して、人間が人間でなくなってしまう。
現代社会は、映画のような露骨な攻撃や悲惨な姿にはならずとも、意図的であるかないかに関わらず、「空気」という洗脳があって、空気に逆らえなくなるという、バイオハザードと共通する怖さ、が、すぐそこにあるような気がしてならない。

若者の自民党支持率が高いというけれど・・・本当にそうなのだろうか。
息子が、中学生の時、郵政民営化選挙があった。
当時の小泉首相は、下手なタレントなど足元に及ばぬくらいのタレント性を持っていたし、またそれをうまくエンターテイメントに演出する人々がいた。
「民営化に賛成か反対か」は当時のブッシュ政権と同じ「テロリストにつくか、われわれにつくか」の二者択一と同じで、分り易といえばわかりやすいが、現実はそんな単純なものじゃなかったはず。

そして、社会を学び始めた中学生たちは、「小泉総理、来たる」という看板に胸はずませて見に行った。うちの息子は、「うちのお母さん、小泉さんに生卵ぶつけたいって言ってた」と家で私がうっかり口走ってしまったことを、素直に喋ったために、友だちから少し距離を置かれたらしい。おそらくは「キミの母親はプチ・テロリスト」と思われてしまったかもしれぬ。当時の中学生たちは今、20代前半になったね。
今また、安倍さんのすぐそばには、当時の小泉さんの側近がいる。

しかし、希望はある。



斎藤美奈子さんのコラムの太字で示した部分。
作られた空気、つくられた現実、こんなのおかしいと思い始めた人々も大勢いるっていうこと。
人の本質は、他者を攻撃し罵声を浴びせることより、明るさや喜びといったものに、共感するものだということ。ヘイトスピーチはベストスピーチに永遠に勝てない。


こちらが7月20日の渋谷です。三宅洋平さん。この方は、いいですね。愛のあるパワーの方です!

   三宅洋平(選挙フェス@渋谷ハチ公前)2013/07/20
   

   私たちは、おまかせ民主主義から、もう卒業しよう。 



★関連記事
 緑の党結党宣言
 ヘイトスピーチはベストスピーチに永遠に勝てない


★追記
三宅洋平さんが最後に言っていた「吾唯足るを知る」のマークは、こちらにもあります(笑)
 足るを知らぬ者は、富んでいても貧しい


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5 コメント

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ローズクォーツさんへ (金木犀)
2013-07-28 22:03:35
東京新聞を教えていただいて、本当によかったです。
大事なことを見過ごしていないかと、隅々までチェックしたくなりますよ。

・・そうそう筆洗(笑)。三宅さんのこと出てましたよね。
この前、ニュース23でも紹介されていました。
TBSは、安倍政権に目をつけられているみたいですが、
なんとか、頑張ってほしいなと思います。
返信する
ひろみさんへ (金木犀)
2013-07-28 21:56:41
三宅さんは、スピーチがすごい!
20年くらいまえに、はじめて菅直人さんの話を聞いた時、政治家でもこういう事を考える人がいるんだと、嬉しいショックを受けたのですが、
三宅さんには、ブレークスルーしちゃったというか、
フランクにしたオバマ大統領のスピーチみたいですね(笑)
相手の心に響く、言葉を届ける力が、とてつもないなと思いました。
日本でもこういうタイプの選挙が始まったんですね~!
返信する
わはは(^人^) (ローズクォーツ)
2013-07-28 13:08:52
筆洗 ですね。
失礼しました^^;
返信する
宇宙の流れ (ローズクォーツ)
2013-07-28 10:26:52
投票を終えての帰り道。
何気無い路地の電柱から視線が。
三宅洋平さんの小さめのポスターでした。
(^O^)
17万6千9百70票獲得。
23日の 洗筆 でも
取り上げられてましたね。

コラムの内容にも、ヨシっと
一人ガッツポーズをしてしまいました。
そう、ここで諦めることは
ないのです。もう今までのようには
いかないと思います。
返信する
そうですよね! (ひろみ)
2013-07-28 05:13:37
>私たちは、おまかせ民主主義から、もう卒業しよう。

本当に・・・。
政治は私たちと関係ないものじゃないんですよね。

それにしても、三宅洋平氏の登場は、政治に対する
意識を根底から変えるだけのパワーがありますね!
魂を揺さぶる人だなぁ~と感じます。
目覚めを呼びかけているなぁ~と。。。
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