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ネットワーク地球村巻頭言「GNPとGHP(2)」あるいは、これから生まれいずるもの

2011年12月09日 | アセンション?の・ようなもの
ヨーロッパの経済危機は、相変わらず深刻な状況のようです。
無責任と思われるかもしれませんが、壊れるものは壊れてゆかないと、新しいものは生まれないのかもしれないと・・・そんなことを考えてしまう今日この頃です。

先月ご紹介した、ネットワーク地球村代表高木善之さんの巻頭言「GNPとGHP」について、続きが届きましたので、ご紹介します。

私たちが信じてきた「お金」について・・・前の記事はこちら

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★日本のGNPは500兆円

日本のお金の発行総額(50兆円)の10倍
これはどういうことでしょう?

・GNPの仕組みを説明します

1.あなたが何か買えば、その金額は商店の売上(GNP)としてカウントされ、

2.商店がそのお金で商品を仕入れれば、それもGNPとしてカウントされ、

3.仕入元がそのお金で元売りから仕入れれば、GNPとしてカウントされ、

4.元売りがそのお金で工場から仕入れれば、それもGNPとしてカウントされ、

5.工場がそのお金で海外から原料を輸入すれば、GNPとしてカウントされる。



このように、GNPは売上の合計だから、お金が動くと何度でもカウントされGNPは増えていく。その結果、日本のGNPは500兆円に達しました。

日本のお金の発行総額は50兆円だから、お金は1年で10回使われたことになります。もう1回使えばGNPは550兆円、もう1回使えばGNPは600兆円。

お金は使えば使うほどGNPは増えるのです。

無駄なことでもお金を使えばGNPは上がるので、日本では無駄な道路、無駄なダムなど無駄な公共事業が続いているのです。


「なぜ?」


政治家や官僚は大きな予算を確保すること、大きなお金を動かすことが実績につながり、企業は大きな公共事業を受注することが大きな利益になるからです。

政、財、官はこうしてGNPを増やし続けてきたのです。



★国民の貯蓄は1400兆円

これはどういうことでしょう?

・貯蓄の仕組みを説明します

1.あなたがお金をためて銀行に持っていき貯金する

2.銀行は、そのお金を国や企業に貸す

3.そのお金で国は公共事業、企業は設備投資や生産に使う

4・その金は国や企業を通して、またあなたに支払われる

5.あなたは、また貯金をする

このように、お金はただ世の中を回っているだけなのに、貯金の数字は増えていくのですが、実際のお金は増えませんし、金庫にも残っていないのです。

この結果、貯蓄総額は1400兆円にも達してしまったのですが、お金自体は50兆円(28分の1)1しかないので、みんなが一斉に貯金をおろしに行けば返してもらえないし、みんなが一斉に保険金や年金をもらいに行っても受け取ることはできないのです。

お金とは、そういう仕組みだったのです。

どう思いましたか。

★日本の財政赤字、累積1000兆円(一人平均800万円)

これはどういうことでしょう?

・国家赤字について説明します

先ほどの貯蓄について、2.「銀行は、そのお金を国や企業に貸す」のあと、
国は一定期間後、「利子を付けてお金を銀行に返さなければならない」のです。

高度成長時代は、公共事業をすれば地域が活性化して景気が上がり税収が増えたので、国は「利子を付けてお金を銀行に返す」ことができたのですが、

1980年代、経済成長期が終わると、公共事業をしても景気は上がらず税収が減り、利子どころか借金(元金)が返せなくなったのです。

景気を上げるためにさらに公共事業(道路、ダム、開発)をやっても景気は上がらず借金が増えるだけ。

その繰り返しで借金が1000兆円にも達してしまった
のです。

国民の貯蓄1400兆円(一人平均1100万円)、国家の赤字1000兆円(800万円)ということは、国民の貯蓄の70%が国によって使われてしまったのです。

それだけではありません。近年、国家予算が税金よりも大きく、毎年50兆円の赤字が増えているのです。

このままで進むと、あと10年で国家は破産してしまうのです。

現在、ギリシャ危機、イタリア危機など世界的な問題となっていますが、ギリシャの赤字は30兆円、イタリアの赤字は130兆円。

日本の赤字1000兆円と比べたらはるかに小さいのですが、ギリシャ、イタリアは外国(フランス、ドイツなど)からの借金なのに対し、日本は国民からの借金なので破綻を先延ばしにしているのです。

●どうすればいいのか。

貯金や保険金は解約して、自分の責任で運用すること。

土地を買って、家庭菜園、市民農園を始めることをおすすめします。

気心の分かった人たちといっしょにエコビレッジ(地球村)を作ることが将来の安心につながるのではないだろうか。

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高木善之さんのプレゼンテーションは、事実の羅列と問題提起だけ。事実には誰も異をはさめませんから。

数字のマジックでお金がお金を生み、預ければ利息がもらえると思い続けていたわけだけれど、実体のお札の数は、50兆円で増えも減りもしないのです。だから預けるだけでお金が増えるなんて、実はあり得ないマジックです。国民の通帳に印刷された額面の総額は、1400兆円にもなっているにもかかわらず・・・
それどころか、一生懸命ためては銀行に預けたお金は、本当は、ほとんどが使われてしまっていたということなんです。
つまり、国民からの借金って、そういうことだったんですね?う~むむむ。有~無無無。




昨日、偶然見たNHKの「地球イチバン」という番組で、世界最高地にある塩田ペルー・マラスのレポートがありました。
その場所で暮らす人々は、インカの時代と同じやり方で代々塩田をつくって暮らしています。美しい景観を守ることで観光から得た利益は、所有する塩田の枚数に関わらず、みな平等に同じ金額を分け合っているのでした。
お金がなくても、塩があれば、他のものとの物々交換も可能。厳しいアンデス山脈の自然環境の中で、彼らは、助け合うことで、ずっと生き抜いてきたのですね。
彼らにとっては、デフォルトも世界恐慌も関係ない。塩田がある限り、何があろうと、いつもと同じような日常が続くだけなんだろうと思います。

反面、私たちは何をするにも、お金がなければ生きてゆけないという社会をつくってきました。
でも「それが現実」と思いこんでいるだけで、発想を転換すれば、お金がなくても何とかなる社会って、できるんじゃないでしょうか。

私たちも何があるとしても、ブータンやペルーの人々のように、どこかで腹をくくって、そういう意識を持った人たち同志、お互いに助け合う精神を発揮することで乗り越えてゆけるような気がするわけです。
今まで孤軍奮闘だった人たちも、集いあい、助け合い、分かち合うことで、新しい価値観の世界ができる可能性もあります。本当の意味の「競争から共生へ」という変化。
これ、アセンション?のようなもの。む~ううう。無~有有有、なんてね。


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