東京新聞のトップ記事より。
すきまバイトの闇を東京新聞にメールで告発したのは、ひとりの男子高校生だった。
初めて、すきまバイトアプリを利用して、経験した職場は、人間を雑に扱う現場。
残念ながら大昔から、人間に対しても牛や馬のような扱いをして労働力を搾取するだけの仕事はあったのだけど。今は時代が違うでしょう。
しかも、東京都が主となり、民間に委託した「レインボーライド」という公的にもきちんとしたイベントだったというのだから、21世紀にもなって彼の驚きとショックはいかほどだったか。
彼の場合、中学の時、元新聞記者の社会科教員に労働法の知識をたたき込まれていたことが、功を奏した。
法令違反も疑ったので、納得できないところは申し立て、スマホで写真を撮り、証拠を押さえた。
(詳しくは上記リンク記事へ)
・・いい教師との出会いや、「知っている」という知識は、生きる力になるのですね。本当に。
「違法な偽装請け負いしてますよね」
「労基署に通報しますよ」
この後、彼は、実際通報して正当な給与を得た。振込額が倍になった。
こんな感じでオリンピックも、おいしい思いをした民間委託業者がいたことは間違いないですね。原発事故の後の作業員への給与も、仲介業者の中抜きピンハネが問題になっていた。
小泉竹中の「民に任せられることは民へ」という政治改革、「改革を止めるな」「聖域なき構造改革」だのという言葉にだまされ、世間は「小泉さん、かっこいい」なんて言って、あの頃さんざん持ち上げていたけど。
その結果、政治家や役人とべったりの民間委託業者が生まれ、税金にたかる中抜き業者が横行した。
委託会社の下に名前の違う下請け会社(ユーレイ会社?)が出てきて次々中抜き。彼らもまた、税金を食い荒らすシロアリみたいなもの。
高校生は、違法に気づいて告発した。彼の勇気と行動力、それだけは救いでした。