ムジークフェライン「ドロテア・レシュマンリサイタル」３１．１．２００８

レシュマンのリサイタルに行ってきました。この人が他でどんなものを歌っているかはよくしらないんですが、今日は本当によかったです。

顔が美しい歌手でも、目や身体から色気を出している歌手でもなく、声と単語の表現から色気ではなく「色香」が聞こえるというか、感じるというか、もうノックアウトです。それに身体を一杯つかって、ホールに響くいい声で歌っていました。いつも「盆栽のような歌い方はいやなの」と言っている割に、自分がその盆栽にとらわれていたことに気がついたり、単語を伝えないとと、言っている割に、「ここは静かにって意味だから小さく歌おう」と、単語の意味をすっとかばして、テクニックを考えているこざかしい自分がいることに気づいたり、もうすごいショックです。

その上プログラムはよく知っている、ついこの前歌った曲とか、今やっている曲ばかり。もうその差に愕然としました。ただ、救いは、やっていることが間違っているんじゃなくって、足らないということ。気がついている。「そうそこなの私も言いたいのは！」でも全然足りてない。もっと勉強します。

そして一番考えてしまったのが、こんなのを毎日聞けるウィーンで、犬の着ぐるみきて歌おうと思っている自分がなんとなく恥ずかしいような気もしました。（でも、それは私しかできないからと3分で立ち直りました。）

やっぱり、ちゃんと歌えるけど面白い歌い手でいたいなぁと。面白いけど上手くないだけはなんとか避けようと思います。それでもって、面白い歌じゃないけど、（笑える歌でもなんでもないけど）聞けたたって言ってもらえる様にできたらいいなぁと思います。

ドロテア・レシュマン Sopran
グラハム・ジョンソンKlavier

プログラム
Franz Schubert
"Ellens Gesang I", D 837 ("Raste Krieger, Krieg ist aus")
"Ellens Gesang II", D 838 ("Jae
er, ruhe von der Jagd")
"Lied der Anne Lyle", D 830
"Ellens Gesang III", D 839 ("Ave Maria")
Robert Schumann
"Frauenliebe und Leben", op. 42

-------- 休憩 --------

Gustav Mahler
"Das irdische Leben"
"Wo die schen Trompeten blasen"
"Lob des hohen Verstands"
Hugo Wolf
"Nimmersatte Liebe"
"An eine トolsharfe"
"Erstes Liebeslied eines Maetchens"
"Denkエ es, o Seele!"
"Im Frueling"
"Gesang Weylas"
"Begegnung"