よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

韓国旅行記:3日目その5-「朝鮮王朝」:東莱府東軒(동래부동헌)・釜山

2023年12月30日 | 海外旅行ー韓国
Dongnae-bu Dongheon, Busan, South Korea

さてさて、梵魚寺を訪れたワタクシ達は、地下鉄に乗って釜山の中心部の方に戻って行くのですが、
途中でちょっと立ち寄りたい場所があり、寿安(수안)という駅で下車しました


釜山の地下鉄は車内で韓国語、英語、中国語、日本語の車内放送や車内表示があるので、まず迷うことはありません。
大阪の地下鉄も日本語、英語、中国語、韓国語で車内表示をしていますので、同じようなものですな


駅から歩いて10分ほどの場所に「東莱府東軒」(동래부동헌)という建物があるんですよ


この建物は朝鮮王朝時代の典型的な役所で、守令の府使が公務をしていた場所なんです。
釜山一帯は昔から国防や外交、貿易において重要な地域だったので、この東莱府東軒は他地域よりも規模が大きかったのですが、
日本統治時代に多くの建物が撤去、移転されました


朝鮮王朝時代の単一の建物としては釜山と周辺で最も規模が大きく、釜山広域市の有形文化財に指定されています。
椅子に座った東莱府使を復元した人形が置いてありました


建物の中には朝鮮時代の東莱の様子を撮影した写真パネルもたくさん展示されていて、なかなか興味深かったです。
ここはさほど有名では無い場所なので、観光客はほぼいませんでした


東莱府東軒のすぐ隣には東莱市場という大きな市場があり、市場から広がっている露店が建物の周りに見ることが出来ました


高層ビルが立ち並び、発展目覚ましい釜山ですが、こういう古い街の風景も味わい深いですよね


ではでは、釜山の中心部の方に戻るとしましょうか。この町はどこに行くのも地下鉄でほぼ網羅できるので便利ですわ

使用したカメラ:1、2、8枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


韓国も物価が高くなり(と言うよりも日本の物価がこの20年ほど、ほぼ横ばいだったのですが)、何を買うのも日本と同じくらいの感覚でした。
ただ、大きく違ったのが交通運賃なんです。地下鉄は150円くらいで市内移動がほぼ可能ですし、
タクシーは初乗り料金が330円くらいで、その後の追加料金も安いんですよ。交通運賃が安いのは旅行者にはありがたいですね。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

写真日記ランキング
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね




韓国旅行記:3日目その4-「一足早い紅葉」:梵魚寺(범어사)・釜山

2023年12月29日 | 海外旅行ー韓国
Beomeosa, Busan, South Korea

さてさて、梵魚寺(범어사)の拝観を終えたワタクシ達は、駐車場の方に向かって行こうとしたのですが、
駐車場までの間に、三つの特徴ある門を順番に通過していくんですよ


まずは「不二門」です。不二というのは仏教用語でして、「対立していて二元的に見える事柄も、
絶対的な立場から見ると対立がなく一つのものであるということ」という意味なんです


また、「二つとないこと。無二」という意味もあるようで、「ルパン三世」に登場する峰不二子という女性の「不二」は、
こちらの意味から名付けられたのでしょうな


続いて「天王門」がありました。ここにはお寺を守る四天王が祀られているとのことでした。
言うまでもなく四天王とは、仏教の世界観を示す際に記述される4鬼神ですな


日本の寺院で目にする東の持国天,南の増長天,西の広目天,北の多聞天はいずれも鬼神の名に相応しく
勇壮、豪快な立ち姿で、ちょっと恐ろしい顔の表情をしています。
しかし、こちらの四天王はちょっとコミカルというか、愛嬌がある顔にワタクシには見えたのですよ


このあたりは文化の違いということなのでしょうか。それとも、この姿が韓国の人には鬼神に見えるのかな


最後に通ったのが「一柱門」。ワタクシ達は逆方向から歩いてきたのですが、本来は一柱門が、梵魚寺の入り口を表している門なんです。
1614年に再建されたときに造られ、1781年に修復され現在に至ります


一柱門をくぐっていくと、見事なイチョウの木がありました


そして、色づき始めたカエデの木もあり、ワタクシは一足早い紅葉を異国の地で楽しむことが出来たんですよ

使用したカメラ:1、2枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


私にとっての今年の紅葉は、ここ釜山から始まりました。釜山に行ったのは11月2日〜5日だったので、紅葉なんて期待もしていませんでした。
釜山は気候的には韓国の中では温暖ですので、この時期に紅葉が始まっているのは意外だったんですよ。
釜山で、そして京都で、私は今年も素敵な紅葉を楽しむことが出来ました。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

写真日記ランキング
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね




韓国旅行記:3日目その3-「信仰」:梵魚寺(범어사)・釜山

2023年12月28日 | 海外旅行ー韓国
Beomeosa, Busan, South Korea

さてさて、梵魚寺(범어사)を訪れたワタクシ達ですが、梵魚寺の中心部へと下ってきました


韓国の宝物第434号に指定されている「大雄殿」です。多くの参拝者が訪れていますが、韓国の方は信心深いのでしょうか


振り返ると秋色に染まる山並みが美しい。釜山でこういう光景を眺めることが出来るとは思っていませんでした


この大雄殿ですが、装飾が美しく構造が繊細であるとされ、釜山、釜山近郊に残っている最高の木造建物と評価されるほどのものです。
ワタクシは台湾、タイ、ベトナムなどでもいくつかの仏教寺院を訪れましたが、日本のお寺を見慣れているワタクシには、
色彩豊かなアジア各地のお寺というのは新鮮に映りますわ


一心不乱に祈りを捧げる人達がたくさんいました。今、世界中で「宗教」というものを信仰する人々は一体何を祈るのでしょう。
終わりの見えないウクライナへの侵攻、解決の糸口すら見つからないガザへの攻撃。
もし、神や仏というものが存在するのであれば、私達に「平和」「協調」「共存」というものを与えてくれるのでしょうか


そういえばこの国は、今も戦争の真っ只中にいるんです。1950年に始まった朝鮮戦争はまだ「終戦」を迎えていません。
あくまでも1953年に「休戦」しただけであって、現在も北朝鮮との戦争は継続中なんです


この国の人々は軍事境界線(「国境」ではなくあくまでも「軍事境界線」です)の向こうには北朝鮮という独裁国家があり、
そこには核兵器の使用をチラつかせる独裁者がいるわけですから、戦争というものへの緊迫感は我が国の比ではないでしょう


神や仏も、そして国連も「平和の実現」のためには何の力も持たないことを、この2年間でワタクシ達は痛感しました。
ワタクシは寺や神社、教会に行って「家内安全」「心身健康」を願うことはあっても、もう「世界平和」を願うことはありません


願わくば来年中にはウクライナやガザに平穏が戻ってほしいです。何の罪も無い人の命が奪われることが無くなってほしいです。
ただ、その願いを誰に託せばいいのかがわからないのです

使用したカメラ:2枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


韓国にあって日本に無いものの一つが徴兵令であり、軍隊です。上記したように韓国は今も戦争を継続していますから、
徴兵令があり軍隊があるのは当然と言えるでしょう。さて、日本はこれからどうなるのでしょう。
憲法第9条があり、平和主義を「憲法の三大原則」の一つとしてきた我が国ですが、今の国際情勢はそれを許さなくなってきています。
日本が難しい選択を迫られる時は、もう目の前に迫ってきていますね。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

写真日記ランキング
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね




韓国旅行記:3日目その2-「秋色」:梵魚寺(범어사)・釜山

2023年12月27日 | 海外旅行ー韓国
Beomeosa, Busan, South Korea

さてさて、釜山の郊外にある梵魚寺(범어사)とやって来たワタクシ達は、
まず「青蓮庵」(청련암)を興味深く拝観していきました


日本ではお寺というと、黄檗宗のお寺などを例外として、地味な色彩のイメージが強いですね。
しかし、韓国のお寺は色彩豊かでした。ワタクシが訪れた国では台湾も、タイも仏教建築は鮮やかな色合いでした。
日本のお寺も、建立された頃は鮮やかな色彩だったんですよね


「青蓮庵」の拝観を終えたワタクシ達は、次の場所に向かおうと歩いていきました


続いて「鶏鳴庵」(계명암)へ向かおうと思ったのですが、これがなかなかの急な坂道なんです。
上り坂の入り口に若い男性がいたので、「鶏鳴庵へ行こうと思うのですが、どれくらいの時間がかかりますか」と訊いたところ、
「20分から30分くらいです。坂道は急なのですが、すごく見晴らしが良いんですよ。私は毎週この道を歩くんです」とのことでした。
梵魚寺に来るとトレッキングシューズを履いて、リュックを背負った人がたくさんいたんです。
このあたりは釜山市民に人気のトレッキングルートだということでした


エッサホイサと歩いて行くと、鶏鳴庵の門がありました。さすがにここまで来る観光客は、ほぼいないようでした


梵魚寺の中心部を眼下に見下ろすことが出来ました。釜山って「港町」「海の町」というイメージが強かったので、
こういう山あいに素晴らしいお寺があるとは思いませんでした


周囲の山々が色づき始めていました。標高は800m程度の山々だそうですが、この時期(11月4日)に色づいているとは思いませんでした


釜山は韓国の中でも緯度で言えば一番南の方に位置するので、大阪や東京あたりと同じような気候なんですね。
首都のソウルはかなり北にあり、冬場はマイナス10℃くらいまで気温が下がりますから、釜山って過ごしやすいんですよ


ではでは、鶏鳴庵から坂道を下り、梵魚寺の中心部に向かうとしましょうか

使用したカメラ:2、3、5枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


韓国を訪れてから、もう1ヶ月半以上が過ぎました。コロナ禍があったので、4年ぶりの海外旅行でした。
コロナ禍が終わったら出来るだけ海外に行ってみよう、身体が元気なうちに行きたかった国に行ってみようと思っていました。
しかし、こんなに円安が進んでしまうとは想像もしていませんでした。次はいつ海外に行けることやら…。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

写真日記ランキング
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね




韓国旅行記:3日目その1-「山麓に佇む名刹」:梵魚寺(범어사)・釜山

2023年12月26日 | 海外旅行ー韓国
Beomeosa, Busan, South Korea

さてさて、今日から「韓国旅行記」を再開したいと思います。またお付き合いくださいね。
釜山に着いて3日目なのですが、この日も朝早くにホテルを出発し、地下鉄に乗って目的地を目指しました。
この日は「梵魚寺」(범어사)よいう山あいにあるお寺にまず向かったんですよ


地下鉄とタクシーを乗り継いで、8時45分に梵魚寺に着きました。正式には金井山梵魚寺といい、山号が付くのは日本と同じですね


梵魚寺(ポモサ)は釜山の北部、金井山(クムジョンサン)の中腹にあります。
梵魚寺は韓国禅宗の総本山であり、約1300年前の新羅時代に高僧義湘によって建立されたと伝えられています


しかし、1592年の豊臣秀吉の朝鮮出兵の時にそのほとんどが焼失したため、現在の建物は1614年に再建されたものになっています。
1614年に再建された寺院も繊細で華麗な朝鮮王朝の造りになっていて、十分に見て楽しめるようになっています


ワタクシ達はまずお寺の中心部から奥に向かい、「青蓮庵」(청련암)を拝観することにしました


ここ青蓮庵まで来る人は少ないのか、ワタクシ達以外にはほとんど観光客、参拝客がいませんでした


宗教人口の内訳を見てみると、仏教が22.8%、プロテスタント18.3%、カトリック10.9%、儒教0.5%、無宗教46.7%なんです。
意外かもしれませんが、韓国ではキリスト教を信仰する人の割合が一番多いんですよ


仏教では曹渓宗と呼ばれる宗派が一番信者が多いのですが、曹渓宗とは禅宗の一派だそうです。
ここ梵魚寺も曹渓宗のお寺なんです


ではでは、釜山の名刹の一つである梵魚寺をゆっくりと拝観するとしましょうか

使用したカメラ:2、4、7枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


この日(11月4日)の天気予報は「晴れのち雨」で、午後はかなりの雨が降るとの予報でした。
なんとか山あいにある梵魚寺を歩く間は、雨が降らずにいてほしいと思ったのですが、幸いなことに雨には降られませんでした。
ただ、「午後からは雨」の予報は、残念ながら当たってしまいました。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

写真日記ランキング
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね