よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

青空と白壁-奈良県橿原市:今井町

2025年03月07日 | 奈良(奈良市以外)
Imai Town, Kashihara City, Nara Pref.

さてさて、「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている今井町を訪れたワタクシ達ですが、
タムスリップしたかのような古い町並みはフォトジェニックで、ついついシャッターを押す回数が増えてしまいます


今井町は戦国時代に称念寺を中心に発展した寺内町です。防衛のため町を環濠で囲んだ城塞都市で、
織田信長との戦いで町を守り抜いた功績を称えられ、自治権が与えられました。
以降、商業都市として発展を遂げ、「海の堺 陸の今井」と呼ばれるほど、豊かな経済力を手に入れます


江戸時代になると独自の紙幣「今井札」を流通させ、「大和の金は今井に七分」といわれるほど繁栄しました


この立派な建物は「今西家住宅」なのですが、今西家は今井町の惣年寄筆頭をつとめた名家だそうです。
戦国時代、一向宗と結んで織田信長と戦った際、最後まで今井の町を守り抜いた功績が認められ、信長より自治権が与えられました。
また大坂夏の陣の折にも今井町を無傷で守り、松平忠明から「今井の西を守った家」として「今西」の名を与えられたそうです


一つ前の写真で濠のようなものが見えると思いますが、これは環濠の名残りです。
大和盆地には環濠集落が多く、ここ今井町からほど近い場所にある稗田集落は環濠がそのまま残っていることで有名なんですよ
https://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/de320aca290d872ed3e444abb117cf24


切妻造、本瓦葺、平入りで道に面した側面は白壁、下部は板壁という民家が並びます。青空に白壁が映えます


欧州の町に行くと「無粋な看板や広告がない」「電柱、電線が地中化されている」「建物の高さに一定感がある」
そして何よりも「統一された色彩の建造物が並んでいる」ために町並みに統一感があって美しさを感じるのですが、
こういう光景を見ていると「日本の町も本来は統一感のある美しい町やねんなぁ」と思うんですよねぇ


最近は「昭和レトロ」というのがブームなようです。こういうのが若い人には新鮮味を感じ、
ワタクシ達には懐かしさを感じさせるのですな


ではでは、もう少し今井町の散策を続けていくとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


今の若者が「昭和」という時代のどこに憧れるのか、何に魅力を感じるのか私にはよく分かりません。
そして、「昭和」の時代を生きた私ですが、特に昭和を美化しようとも思いません。
ただ、今のようなコンプライアンスに縛られることがなかった分、今よりも自由が多かったのは事実でしょうね。



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