あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
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陰陽って?

2019-04-06 21:36:00 | 学問
今日も、安岡先生のお言葉より!陰陽について少しお話ししたいと思います。
世間には陰・陽の作用・はたらきについてどちらがいいとか悪いとかいう人がある。こういうのは幼稚な人のいうことですね。「男と女とどっちが偉いか」とは子供がよく出す質問でありますが、これと同じことで、どちらか一方がいいとか偉いとかというのは問題になりません。(陰と陽/安岡正篤活学一日一言 到知出版社より)
さて、この陰陽論が大変複雑で、陰の中に陰陽が有り、陽の中にも陰陽があります。つまり、上下・左右。あるいは東西・南北にはっきりと分かれる者ではありません。上の中に上があり下の中に下が有ると言った様に大変複雑ですので、東洋医学を学ぶ者はその入り口で躓いてしまうのが現実です。しかし、病気は矛盾があるから引き起こされるものであります。また、世の中の森羅万象全ての事象が矛盾により成り立っていると言えるでしょう。 ノーベル物理学賞を受賞した山中教授は、NHK テレビの『人体』で、西洋医学が進歩したと言ってもまだ解明されたのは三パーセントに過ぎないと言われていました。神の創造物『人体』は東西医学を通じて『神秘』のベールに包まれているのです。あらゆる災害に対して、政府や役人は「想定外」と言う逃げ言葉がありますが、小宇宙たる人体を扱う鍼灸治療家には「想定外」で起きた病を如何にして想定内に近づけるかであります。 鍼灸治療は、診断から治療終了に至るまで陰陽を除いて語ることは出来ません。その陰陽は、絶対的なものではなく、相対的なものであって、その対象とする相手により、いかようにも姿を変えるので臨機応変に運用しなければなりません。そのために、脉診流・経絡治療を学ぼうとする者はその入り口でつまずき、「敷居が高い」とあきらめてしまう方が多いのが残念です。陰陽が正しく理解できれば、治療は容易となり、臨床上応用範囲が拡大し、肩こり・腰痛・神経痛などの痛みを伴う整形外科領域の治療は勿論のこと内科・心療内科・婦人科・消化器科・循環器科・耳鼻科・眼科などあらゆる病気に、鍼灸治療は対応出来ます。最近では西洋医学の分野でも「総合診療医」などと身体を全体的に診る医師も登場してきましたが、東洋医学では、身体を診断から治療に至るまで、小宇宙とみなして全体的に観察しているので、まさに総合診療医という事が出来ます。さて、次は、この陰陽を男女に置き換えて述べてみます。
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